ミオリネが叫んだ「ダブスタクソ親父」(ダブルスタンダードクソ親父)は大人には耳の痛い言葉。審問会メインの第2話をヲタ歴43年が考察します。「呪いのモビルスーツ」は忌み嫌われた「GUNDフォーマット」搭載のMS「GUND-ARM」(ガンダム)ですね。
2022年10月9日(日)、スレッタの母親も登場した「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第2話が放送されました。
公式ツイートでも色々と情報が発信されています。
第2話「呪いのモビルスーツ」の展開を推測する
第2話「呪いのモビルスーツ」から主題歌「祝福」がオープニングに流れます。
第1話では、スレッタ・マーキュリーとミオリネ・レンブランの百合展開が騒がれました。
また、グエル・ジェタークの見事なまでの敵役ぶりにも、ガンダムらしくてみんなが笑い・・・、関心しました。
今回は、彼の弟や、他の御三家が絡んでくるでしょう。
そして、ガンダムを全否定していたデリング・レンブランは今回のガンダム登場に対してどう動くのか?
予測される出来事
スレッタ・マーキュリーがホルダーであるグエル様を倒したことで、一躍学園ナンバー1になりましたね。
当然、次の展開は・・・
決闘希望者が殺到!
とはなりません!
あれだけ圧倒的な力で勝ってしまったので、みんな引いてます。
ここで決闘を挑むのは「御三家」のうちの一人でしょう。
考えられる候補はペイル社が擁立するエラン・ケレスと
ではないでしょうか?
もちろん「ガンダム」の名は伏せて、「ファラクト」と呼びます(エアリアル同様)。
ただ、勝てるとは思わず決闘を挑みます。
目的は、あくまでデータ収集と・・・
GUNDフォーマット
が搭載されているかどうかを立証する為。
しかし、ガンダム・エアリアルの「GUNDフォーマット」は見事に偽装されている為、証拠が得られません。
それでも、疑わしいことに変わりはないので、スレッタ・マーキュリーはモビルスーツ評議会の査問委員会に呼ばれるところで、次回予告へ・・・。
第2話「呪いのモビルスーツ」リアルタイム企画
リアルタイム視聴キャンペーンをやるようなので、お見逃しなく。
追記:第2話「呪いのモビルスーツ」推測の答え合わせ
推測では、もう一回決闘を経て、スレッタ・マーキュリーが査問委員会(審問委員会)に呼ばれるのは第3話と予測してましたが、今回呼ばれて、次回、決闘という流れでしたね。
スレッタが拘束されて、取調室で色々と詰問されるシーンは正に・・・
機動戦士Zガンダムでカミーユ・ビダンがジェリド・メサを殴って取調室で取り調べを受ける
をオマージュしたかのような感じでした(オールドファンは思い出したのでは?)。
流石に80年代と違い、殴るなどの行為は無いですが、威圧的でしたよね。
それでは第2話全体の考察に移りたいと思います。
第2話「呪いのモビルスーツ」前半パート(あらすじネタバレ)
序章:百合否定発言!
前回のハイライト(エアリアルがグエルのMSを圧倒的に倒すシーン)から始まり、
決闘委員会のシャディク決闘委員長も
「あれが魔女のモビルスーツなら・・・、放ってはおけないな」
とエアリアルが「ガンダム」ではと疑います(まあ、バレバレですよね、ガンダムって)。
場面変わり、スレッタとミオリネがエアリアルの前で立っています。
前回の続きで、スレッタは自分が花婿であることに自分は女の子だからと困りますが、ミオリネが
「うちのクソ親父が勝手に決めたの。私をホルダーと結婚させるって。」
「心配しないで、私もする気に無いから」
「私は、地球に行きたいの!」
と「百合展開」を終了させると共に、地球へ行きたい宣言をします(振り返りながら)。
そして、オープニングへ。
騒然とする学園
学園最強の男、グエルが負けたことで騒然とする学生たち。
しかし、その映像はジャミング(電波妨害)により突如中断されます。
そしてサイレンの音と共に、「警告」とアナウンスしながら「フロント管理社」の3機のモビルスーツが決闘場の降下してきます。
目的は、「決闘の中止」でした。そして、
「学籍番号LP041、スレッタ・マーキュリー。ガンダムを使用した嫌疑で、君の身柄とそのモビルスーツを拘束する」
これは予測通りの展開ですね。
「ガンダム全否定」の世界で、性能も見た目(もうちょっと偽装したら?)がガンダムっぽいモビルスーツで戦えばそうなると思ってました。
カラーリングもトリコロールだと目立ち過ぎですし、メッチャ、ガンダムですからね。
さて、スレッタは、自分のMSがガンダムではなく、エアリアルだと否定しようとします。
ミオリネは、「フロント管理社」に対して・・・
「銃を下ろしなさい!あんた達の仕事はフロントの管理でしょ!ここは学校よ!」
と毅然とした態度で抗議します。しかし、
総裁の定めたルールはすべてに優先します
ミオリネは
あっんの!クソおやじ!
と怒り、第2話のタイトル表記へ。
ただ、ミオリネは執念深くこの「総裁の定めたルールはすべてに優先します」を覚えています(伏線になります)。
取調室
エアリアルは拘束され搬送されています。係の人間たちは、
ガンダムタイプは全部破棄されたんじゃなかったのか?
古い機体には見えないな。
パイロットの命を奪うってだろ。
けど、あの子は、生きてるぞ。
まあ、他愛もない会話ですが、重要なのは・・・
聞いてた話と違うよね(本当にガンダムは害があるのか?という懸念材料に)
なったことです(彼らの口が封じられなければですが、このこと自体が外部に漏れると実は大事に)。
場面は「取調室」に変わり、スレッタが椅子に座らされています。非常に緊張し落ち込んだ様子で、取調官が質問します。
スレッタ・マーキュリー、17歳。学籍番号LP041、パイロット科。
父親は死去。母親は現在、ラグランジェ1(ワン)に赴任中。
間違いありませんか?
スレッタはさっきも答えたと反応するも、
間違いありませんか?
とネチっこく聞いてきます(取り調べの基本とはいえ、17歳の少女への仕打ちとは思えない)。
「ハイ」と力なく答えたスレッタに対して、すかさず・・・
あなたは、自分が乗っていた機体が、ガンダムだと認識していますか?
と質問され、スレッタは
あの子の名前はエアリアルです!
と相手の目を見て反論します(ガンダムとは知らされていないのでしょう)。
ただ、取調官曰く・・・
となっていることを告げますが、スレッタは・・・
そんなの・・・知りません・・・
と答え、取調官は表情は変えないものの(イラっとして)持っていたタブレットを机に投げつけます。そして・・・
スレッタ・マーキュリー・・・!あなたは、ガンダムを開発したヴァナディースのメンバーでは、無いのですか?
とネチっこく聞きますが、スレッタは黙秘しつつ、画面はスクリーンへと・・・。
ベネリットグループ有力者会議(デリング以外)
モニターを見ていた「ペイルテクノロジーズ」CEOの一人が、
あの子がガンダムのパイロット?魔女には見えないわね~。
と言います。そして、グラスレー社CEOのサリウス・ゼネリが、
ヴァナディースとのつながりは?
と会議室にいる男に質問すると、
当該モビルスーツの登録は・・・
水星、「シン・セー開発公社」になっています。
それ以外は、もっか調査中で・・・
と言葉を遮るように、ヴィム・ジェタークが机を叩き、そして大声で
魔女じゃなければ、あれは何だ!
水星の採掘屋如きに、ガンダムが作れるものか!
サリウス・ゼネリは
・・・或いは・・・、オックス・アースの亡霊か
と言います。興奮気味のヴィム・ジェタークは、
決闘は無効だ!
直ちにあの機体を没収し、パイロットを水星に送り返す!
これを聞いたサリウス・ゼネリが、
そうなれば君の息子がホルダーに返り咲く・・・。
となかなか皮肉めいた感じでいうと、ヴィム・ジェタークは「ググッ」と痛いところを突かれた表情をします。
そこに、デリング・レンブランが中央モニターに映像で登場します。
シン・セーの代表者を呼べ。
審問会を開く。
とアップで言うのですが、両手は前で組んでいます(ネルフの碇ゲンドウを真似るかのように)。
再び学園のシーン
「決闘」が無効という話が既に広まっています(理由は、なんかズルしたとかにされてます)。
講義室では、三人組(モブだと思っていたのに再登場)が「水星ちゃん、かわいそうかも」とウワサしています。
階段では、ニカが先生から新しい「生徒手帳」(フロント管理会社から届いた物)を手渡します。
ニカは「盗られたんじゃなくて、貸した」というと、先生が「生徒手帳の貸し借りは校則違反だ」と釘をさします。
更に、スレッタがいつ戻るのかサラッと聞くのですが・・・
アーシアンが余計な詮索してんじゃない。勉強だけしてればいいんだ。
と流しますが、ニカの手はギュッとこわばっていました。
スペーシアンによるアーシアンへの人種差別が明確に描かれています
決闘評議会のメンバーが駅にて
シャディク決闘委員長とエラン・ケレスが駅で立ち話をしている。
シャディク決闘委員長がスレッタ・マーキュリーが「魔女」として審問されると言うと、エラン・ケレスは、
「彼女・・・、本当に魔女なんだろうか?」
と疑問の声を上げます。これに対してシャディク決闘委員長は、
「珍しいな~、エランが人に興味を持つなんて。もしかして、惚れた~?」
と軽く茶化した感じで返しますが、エランは表情を変えず(やや暗めに)、
「僕は人を好きになったりしないよ・・・。絶対に!」
と過去、誰かに「酷く裏切られた経験者」が語りがちなセリフを吐きます。
エラン・ケレスも何か影のある人物ですし、彼が所属する「ペイルテクノロジーズ」はCEOが4人という「かなり変わった会社」ですよね。
他の御三家と違い、子息でも何でもないのに「会社を代表したパイロット」に選ばれています。
つまり、エラン・ケレスは、ずばり「強化人間」!・・・とは言いませんが、
何かしらの実験の被験者
である可能性は高く、その被験者として差し出したのが彼の肉親(母親か?)ではないかと推測します(金と引き換えか?)
故に、人を好きになったりしないのではないでしょうか?(ガンダム的にはある展開、コードギアス的にも)
追記:エラン・ケレスは強化人士で的中してましたし、差し出したのも彼の母親と思われるベルメリアでしたよね?
トマト栽培の温室
ミオリネはトマト栽培の温室前で片づけをしています(前回、グエルがメチャクチャにしたので)。
すると、「手伝うよ」という声と共に、ラウダ・ニール(グエルの異母兄弟)とフェルシー・ロロ、ペトラ・イッタの3人が登場します。
はっ、あんた達のエース様が壊したんだけど!
と一瞥して相手にしないミオリネ。
ラウダは、
兄さんから直すように言われたから
と言います(グエルは俺様っぽく振る舞っていますが、やはりちょっと小心者なところがありますね)。
ミオリネは苦笑しながら、
反省したってわけ
と呆れた感じで返答しつつ、聞きます。
で、その本人は?
ですよね、普通は本人が来るべきなのに、義弟と取り巻き二人に任せるとは・・・。
ただ、ラウダは一言「欠席している」とグエルが学園に来ていないことを伝えます。
それで事態を把握したミオリネも
ああ、決闘で負けたから呼び出されたのね、パパに
と皮肉っぽくいいます。
フェルシーは、
無関心な親よりマシでしょ(ニヤっ)
娘もそっくり!
自分の為に決闘してくれた編入生、ほったらかしてさ!
と最後言い切らない段階でミオリネが被せるように、
頼んだわけじゃないわ
戻ったら、言っとく
余計な事しないでって
これで決定的ですね、ミオリネはスレッタに対して特別な感情を頂いていないことが判明しました(今のところは)。
しかし、事態を把握していないミオリネに対して、フェルシーが
水星ちゃん、退学になるって
モビルスーツも、スクラップだって~
私のパパが言って・・・
と言い終わらない内に、ミオリネは急に立ち上がり、持っていたスパナでフェルシーを攻撃・・・、ではなく渡します。
後、ちゃんと修理しておくようにと。ただし、トマトには触るなと言い残して立ち去ります。
アスティカシア学園内のカフェテリア
アスティカシア学園のカフェテリア内でニカ・ナナウラ、チュアチュリー・パンランチ(通称:チュチュ)とマルタン・アップモント三人のアーシアン達が話しています。
マルタンがスマホで検索して見つけた情報が、
シン・セー開発公社
創業33年
グループ内ランクD
売上高、151位~!
と我々視聴者が知りたかった「シン・セー開発公社」ってどんな会社という疑問を解決してくれています(ありがとう)。
マルタンはよくこんな低ランクの会社なのに推薦できた(スレッタを)なあと。
ニカは優しく、
でも、モビルスーツは作れた
とこの会社を評価します。
マルタン「認可されないんじゃ、しょうがないよう~。バックが大きければ違ったんだろうけど」
チュチュ「この学校、推薦してくれた会社のランクで決まるもんね~。」
マルタン「地球生まれは、肩身が狭いよ~」
チュチュ「アーシアンを底辺に押し込んでいるのは、スペーシアンのほうじゃん!」
ニカ「チュチュ~、声大きいよ」
チュチュ「あ~し(私)は聞かれても平気~」
マルタン「ぼ、僕は平気じゃないから」
とここの会話はまとめて紹介しました。とても重要なので(マルタンがイーノに見えるのはZZファンだけ?)
これがこの世界における状況なんですね。
と、そこへ「どいてくれる!」という偉そうな声が!
そこには生意気なスペーシアン二人(モブ1とモブ2)が立っていました。
気を利かせて立ち上がるニカの食事が乗ったトレーにつばを吐く、モブ1(グエルの取り巻き二人の方が何倍もカワイイ)。
このヒドイ行為に、チュチュはブチ切れて
おい!ふざけんな!スペーシアン!
と怒鳴り立ち上がります(そのころ、マルタンは固まってます・・・)。
しかし、大人なニカは一言、
行こう、チュチュ
と笑顔で振る舞います。
なんでやり返さないのかと聞くチュチュを、振り向きもせずさっそうと去っていくニカ。
ニカは分かっているのです、ここで騒動を起こしても一方的にアーシアンだけが処罰されることが。
モニター越しで会話(取調室前?)
ミオリネは、スレッタの事が気になり取調室の前まで来て会わせるように怒鳴っています。
モニター越しの女性スタッフは禁止された可能性のある機体を使用したスレッタとは会わせられませんと面会を拒絶します。
それでも、
パイロットに会うぐらいいいでしょ!同級生なのよ!
と食い下がるミオリネに、女性スタッフは
判断するのは私ではありませんので・・・。
と返答し、
じゃあ誰が判断するの!
と叫ぶミオリネ。女性スタッフは事務的に・・・
デリング総裁です
どうかお引き取りください
と言ってモニターは切れました。
絶句するミオリネでした。
宇宙が見える場所
ミオリネは己の無力さをかみしめるかのように、頭を抱えてボーっとしています。そこへ付き人が近づいてきます。
学校へ戻れば、いいんでしょう~
と気だるく返事をするミオリネを遮り、
いえ、お父さまからご伝言です
と言います。見たく無いと言い放つミオリネに対して伝言を読み上げる付き人。
ミオリネ
学校は退学させる
花婿もこちらで用意する
すぐに戻ってこい
以上です
と終わるや否や、スマホを取り上げるミオリネ。そして自分でも読んで怒りながら
なんなの~これ!
決闘で結婚相手を決めるって、あんたが決めたくせに!
決闘で勝ったのはスレッタよ!
クソ親父が用意した男なんかと、絶対結婚しないから!
私に言われても困ると言いながら、本当に困っている付き人・・・。
あいつはいつもそう!
相談しない、説明しない
この学園に入ったのも、ピアノを辞めさせられたのも、
友達さえも勝手に決めて
お母さんのお葬式だってー!
と最後叫びながらスマホをガラスに投げつけるミオリネ。
その場を立ち去るミオリネに、どちらへ行くかと尋ねる付き人。
トイレへ行くと飛んでいくミオリネに、反応するサングラスの女性・・・。
宇宙用トイレ
本当にトイレに来ていたミオリネは、一心不乱にスマホゲームをしています(ガオガイガーのようなロボットが撃破されている・・・)。
するとトイレのドアをノックする音が。すると女性の声が・・・
ミオリネ・レンブランさんですね
コロニー指定座標XY72Z53
これを聞いてミオリネは脱出の合流地点だと気づきます。
第1話で宇宙を漂っていたのは、この合流地点へ向かう為だったことがここで判明しました。
そっとドアを開けるミオリネの前には、さっきの女性が居て対面では初めましてと声をかけてきました。
前回、来なかったので様子を見に来たそうです(来れなかったのはスレッタが救助した為)。
料金も貰っているし、今からでも地球に脱出できることを伝えます。
それを聞いて喜ぶミオリネですが、同時に気になることが・・・。
猶予は30分です。後悔の無い決断を
と決断を迫られるミオリネのスマホゲームの「ニューゲーム」の画面がアップにされます。
数字がダウンカウントされ、2のところで「行く」と答えました(その間、無音で心の葛藤を上手く演出しています)。
私を、ここから、連れ出して!
と言ったところでCMです。
第2話「呪いのモビルスーツ」後半パート(あらすじネタバレ)
宇宙港から出ている船
こんなにあっさり・・・
と驚くミオリネ。
タイミングですよ
管制官が我々の協力者だったのも
私とあなたが出会えたのも
と言えるあたり、この女性がその道のプロであることが伺えます。
フロントの管制区域を出れば進路変更は不可能なことをつげ、うなずくミオリネ。
もう決めたから
とつぶやく声と共に、飛び去る船・・・。
デリング・レンブランの部屋
ミオリネがまだ脱走したと報告を受ける、デリング・レンブラン。
見張りの失態を指摘しつつ、出入国管理に網を張るように指示を出します。
それよりも「審問会」が気になるようで。
シン・セーの代表が到着したことが報告されます。
ヴィム・ジェタークの部屋
いきなりグエルが頬を殴られるシーンから始まります。
父親であるヴィムは、ジェターク家の人間がジェターク社のモビルスーツを使って負けたことを叱責します。
なぜなら、会社の信用を潰す行為だからです。
それに対して傲慢な男と言われていたグエルは素直に90度に頭を下げ、
申し訳ございません、父さん
頭を下げた状態のグエルに対して、
今回の決闘は俺の方で無効にしてやる
と言い放つ父に対して、ぐっと唇を噛みしめるグエル(こいつは骨のある男ですね)。
そこへ来客を告げる内線が入り、ヴィムは誰だと聞くと・・・
シン・セー開発公社の代表でして・・・
との返答があり、驚くヴィム。
ジェターク社の接客室
ご無沙汰しております、ジェタークCEO
とシン・セー開発公社の代表の声が。
3年ぶりの再会をぶすっとした態度で返答するヴィム。
女性の名前は、
そして、「仮面」を被っています。
挙げればキリがないくらいの「仮面の人物」はサンライズシリーズの、主にガンダムシリーズの定番ですね。
ただ、敵が変身、変形、合体の時に手を出さないのと同じで、
仮面の人の正体がわかっていても知らない事にする
という大人の対応をします。
「仮面の人」登場の製作上の理由ですが、
初代仮面の男「プリンス・シャーキン」が男の子アニメ「勇者ライディーン」にも係わらず女子人気を得た
それをオマージュして「シャア・アズナブル」を仮面の男にしたら、またも女子人気が出た
以来、主に「女子人気を得る為」に「仮面の男」が登場するのが定番になったわけです。
ただ、どうでしょうか?「仮面の女」というのは需要があるのでしょうか?
ストーリーの展開上、スレッタの母親が仮面を被り正体を「一応」隠す必要があるのはわかりますが、視聴者の人気は出ないでしょうね。
さて、ヴィムは横を向き(お前に興味はないぞと言わんばかりに)
総裁に取りなしてくれという話なら、受け入れんぞ
と大物感を出して言います。しかし、レディ・プロスペラは冷静に
いいえ、その逆です
と言い、思わずヴィムもレディ・プロスペラ方を見てしまいます(既にレディの手の平に)。
そちらが私に・・・、頼むのです
交渉術の魔術師のようなワードセンスですね!
スレッタが勾留されている部屋
「お母さん・・・」とつぶやきながら宙を浮かび寝ているスレッタ。
その時、部屋のブザーが何度か鳴り、スレッタが返事しきれない時に、ドアが開きエラン・ケレスが入ってきます。
お腹、空いてない
と言いながら食料パックを持ってきます。
おどおどするスレッタに対して、
僕は、エラン・ケレス
君と同じ、アスティカシアの学生だ
と言いながら近くまでやってきます(結構、積極的に)。
係の人に代わってもらってまで、スレッタと接点を持ちたかったのでしょう。
スレッタは遠慮しつつも、食料パックを受け取ります。
かなりお腹が空いていたのかモグモグ食べ始めるスレッタですが、しばらくすると涙をこぼし、泣きながら食事をします。
その様子を、ジッと見つめるエラン・ケレス(異性への眼差しか、妹を見るような感じか)。
最後に飲み物を飲み干してから、礼を述べるスレッタ。
そして、なぜ食事を差し入れてくれたのかを聞きます。
するとエラン・ケレスは真顔で
君に興味があったから
スレッタ・マーキュリー、君のことをもっと知りたい
とスレッタの顔をジッと見ながら言います(「天然王子、降臨!」、少女マンガかい)。
さすがに、スレッタも驚き、すこし頬を赤らめます(まあ、そりゃそうなるよ)。
でも、「ボーイ・ミーツ・ガール」の展開にはならないんでしょうね~。
ベネリットグループ審問会
審問会開催が告げられ、デリング・レンブラン総帥は淡々と質問をしていきます。
シン・セー開発公社代表、レディ・プロスペラに問う
お前は魔女か?
「いいえ」と否定するレディ・プロスペラ。
ヴァナディース機関との繋がりはあるのか?
「いいえ」と否定するレディ・プロスペラ。
では、どうやってガンダムを作った?
これに対して、レディ・プロスペラは
エアリアルはガンダムではありません
我々シン・セーが開発した、新型ドローン技術です
ドローンだとは信じられないとざわつく審問会。
サリウスはシャディクにデータをチェックするように言います。
そして、シャディクがデータを見ながら、
先の決闘において、あの機体はパーメット流入値の基準を越えていました
これはガンダムの基幹システム「GUNDフォーマット」の特徴を表しています
と報告しています(学生なのに堂々としたものですね)。
これに対して、レディ・プロスペラは
もし、アレに「GUNDフォーマット」が搭載されているとすればデータストームが検出されるはず、いかがです?
シャディクは検出されていないと回答。
レディ・プロスペラは堂々と、
従来のパーメットリンクを基にした操作技術です
グループの技術条項にも沿ったものと自負しています
ペイル社のニューゲンCEOが
それだけでガンダムで無いとは言えないわ
発言します(レコア・ロンドっぽい)。
ですが、断言もできません
と切り捨てるレディ・プロスペラ。
レディ・プロスペラ、あなたはただ、エヴィデンス(証拠)の欠落部分を言い訳にしているだけだ
黒を白と言い張るつもりかね
と切れ者、サリウスが肘をつきながら発言します。
我々も末席とはいえ、ベネリットグループの一員です
カテドラルの協約も、もちろん存じております
ご信用頂きたい
とさっそうと切り返す、レディ・プロスペラ(女性版ゼクス・マーキスのようですね)。
ここで、ヴィムが口を挟みます。
その風体で信じろとでも
いや~、珍しくもっとな意見。
「仮面」に触れないのが暗黙の了解と思いきや、そこを突っ込んできましたね(事前打ち合わせがあったかもしれませんがね)。
すると、レディ・プロスペラはさっと上着を脱ぎ、そして右腕の義手を外します。
これはエルノラ・サマヤの義手とそっくり!
故に、レディ・プロスペラの正体はエルノラ・サマヤだ!
となるわけですが、中の人(CV)がどちらも同じ能登麻美子さんなので、同一人物なのは既にバレていましたよね。
どよめく、審問会メンバー。
そして、レディ・プロスペラはその右腕の義手をヴィムの方へ投げつけます。
驚きながら「大事に」受け取るヴィム。
ここで、この義手を投げ返せば「決闘」ですが、そうしないのは事前に「協定」を結んでいたから(つまり、茶番です)。
そして語り始める、レディ・プロスペラ。
この腕も、仮面の下の顔も、すべて水星の磁場に持っていかれました
水星の環境は過酷です
ですが、我々のドローン技術を応用できれば危険に身をさらす事なく
パーメットの採掘事業が可能になります
どうかエアリアルの開発を認めてください
我々には、グループの支援が必要なのです
一瞬静まり返る審問会会場・・・。そしてデリング・レンブランが
いや、あれはガンダムだ
と断言します。それに対してレディ・プロスペラも
なぜでしょう?
と聞きますが、デリングは一言、
私がそう判断したからだ
異論がある者はいるか?
と言い放ちました(まるでシャルル・ジ・ブリタニア皇帝のように・・・)。
審問会の出席者は一様に目を背けて黙ります(まるで授業中に先生に難しい問題を当たられてくない子供のように)。
静寂な時が流れ、デリングの
決まりだ
あのモビルスーツは廃棄処分、操縦者の生徒は抹消とする
という声が響きます(誰も彼には逆らえない、一言も異論できない)。
慌てて立ち上がり何かを言おうとするヴィムですが、言えません(萎縮してますね)。
その時、扉が開く音が・・・。
ミオリネ参上!
コツコツと足音を立てながら、ミオリネが審問会の会場に歩いて入ってきました。
笑みを浮かべるレディ・プロスペラ。
デリングは威圧的に、
何のようだ!ミオリネ
と言いますが、ミオリネもひるまずに
あんたに一言、言いたくてやってきたの!
自分で決めたルールを、後から勝手に変えるな!
このダブスタクソ親父!
と叫びます。
「ダブスタクソ親父」:ダブルスタンダードなクソ親父の略称。ダブルスタンダード、つまりは二重基準ですが、世の中には結構ありますよね?
場面は一瞬変わって、ミオリネを運んでいた輸送船。
地球に運ぶ予定だったミオリネを急遽、審問会が開かれている場所へ届けた運び屋さん。
総裁の娘に貸しを作ったという女性だが、
宇宙には新しいルールが必要よ
と笑顔で言います(この女性は反対勢力のメンバーか何かですかね)。
「ダブスタクソ親父」と言われても動揺しないデリングは言います。
ここに立てるのは、ベネリットグループ、それも上位企業の力ある者のみ
だが、おまえは違う
何の力も無い、ただの学生だ
ミオリネは
あんたって、いつもそう
上から目線で説明も無しに勝手に決める
と言われたデリングは、ここから親子ゲンカのような言い争いになります。
説明も相談も必要ない
私が決める
おまえは従う
娘だからといって、私と対等に物が言えると思ったか?
イラっとしたミオリネは、
何それ、あんたは、王様・・・
を遮るようにデリングは叫びます。
そうだ!
私には力がある
お前には無い
力の無いものは黙って従うのが、この世界のルールだ
デリングさん・・・、みんながいる前で「俺は王様だ」と認めてしまいました(確実に求心力が下がりましたね)。
進めば、二つ!
とスレッタのモットーを言い、自分を鼓舞するミオリネ。
だったら、決闘よ!
私達が勝ったら、スレッタを私の婚約者として認める、負けたら好きにすればいい!
カッコいいこと言ってますが、「私達」とさりげなくスレッタを巻き込んでいますね。
さすが、デリング王の娘です、「勝手に決めてます」ね。
私の話が理解できなかったのか?
と話を流そうとしますが、ミオリネは
あんたが決めたルールで戦ってやるって言ってんのよ!
自分で決めたことぐらい、責任持って守りなさいよ!
大人なんでしょ!
とガツンと言いました!これは大人は耳が痛い言葉です。
ここでさすがのデリングも反論しません。
このチャンスを逃すまじと、ヴィムが
意見よろしいでしょうか?
偶然とはいえ、アレはわが社のディランザを打ち破った機体です
今しばらくの運用を検討してはいかがでしょうか?
これが、事前にレディ・プロスペラに頼まれていたことだったのでしょうね。
ミオリネが登場しなかったら言えなかったセリフですよね。
どういうことだ
一応、返事をするデリングに対して、説明するヴィム。
近年の市場では、他社のモビルスーツのシェアが高まってきています
あの機体は業績回復の起爆剤になりえるかと
「他社」という言葉が出てきましたが、ベネリットグループは傘下157社の企業連合ですよね。
他にもモビルスーツ開発ができる企業があり、しかもこのグループのマーケットシェアを脅かす存在となると、かなりの大企業になります。
そして待っていましたとばかりに、レディ・プロスペラが
学園での決闘は、エアリアルの実証試験として有益と考えます
と発言すると、興味津々のニューゲンCEOは
機体の技術情報は、提供して下さるのかしら?
とレコア・ロンドっぽく言います。
もちろんです
と、ここでもレディ・プロスペラはペイル社の賛同を得ようとします(打ち合わせの無いこのお二人の方が絶妙の会話ですよね、ヴィムは大根役者)。
この流れを良く思わない、サリウスは
何を勝手に!
カテドラルの協約を破る気か!
と遮りますが、審問会は騒然とします、反対と賛成の声が入り混じります。
今まで、デリング王様の発言が絶対であったのが、
エアリアルありじゃね派:御三家の内、二つ
エアリアルはガンダム、絶対ダメ派:デリング、サリウス(御三家の内一つ)
と上位者の意見が割れました。これで、各々が自分の意見を言えるようになりましたね。
スレッタが勾留されている部屋、再び
空になった食料パックを見つめているスレッタ。
思うは、無くなった食べ物か、エラン・ケレスのことか?
すると、大きな音と共に扉が開き、ミオリネが飛び込んできます。
スレッタ!
ミオリネさん!
とお互いの名を呼びながら、空中で軽くハグします。
驚くスレッタに、ミオリネは
するよ、決闘
負けたら、エアリアルは廃棄処分
あんたも、退学になる
絶対勝って!
と一気に情報を流してきます。それを聞いて
ええええっ!
と驚くしかないスレッタでした。
エピローグ
宇宙空間が映し出され、
パーメットリンク構築
意思決定拡張AI、接続完了
電動空間ネットワークの展開、確認
いつでもどうぞ
という音声が流れます。
2機のディランザが赤い重厚なモビルスーツ「ダリルバルデ」に向かいますが、4本の回転式ビームサーベルで一瞬にして八つ裂きにされます。
この武器が「ドローン技術」を使用したものではないでしょうか?
第1話から最新話までの総まとめはこちら。