「機動戦士ガンダム 水星の魔女」裏のウラまで見たくないかい?

ガンダムのモビルスーツがなぜ18m設定は積載や輸送が問題?デカくなった理由はジェネレーター出力(ネタバレ)大人の事情

スポンサーリンク

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場するエアリアルなどのモビルスーツはだいたい18mになっています。初代ガンダムも18mですが理由はなんでしょうか?また徐々に大きくなった理由もガンダム世界の状況と現実の大人の事情も紹介します。

目次

ガンダムのモビルスーツがなぜ18m設定?

モビルスーツは18mというのはガンダムファンでは常識の一つです。

もちろん、異端のサイズも多々あるのであくまでスタンダードなモビルスーツに限られますが。

18m設定は積載や輸送が問題は後付け

現実にある艦上戦闘機などを運搬する空母の全長は約200mあります。

また、宇宙世紀に出てくる戦艦である、ムサイやサラミスなども全長200mぐらいあります。

そういった観点から、

空母では艦上戦闘機を積載することを想定したサイズで設計されている

という現実的な考察から、

モビルスーツも戦艦などの宇宙用艦船で運搬できるサイズを考慮して18mになった

と最もらしい答えが出ています。

このアイデア自体、非常にロジックで素晴らしく、現実的ではあります(個人的には好き)。

しかし、実はこの素晴らしいアイデアも「後付け」なのです。

そもそもが運搬を想定していなかった

元々、ジオン共和国が作業用モビルワーカーの延長上として、モビルスーツを開発しました。

その際、大量のモビルスーツを積載して地球連邦へ攻めるという発想はありませんでした。

その後、ザビ家がジオン公国として主権を握ると地球連邦に対して宣戦布告します。

それに合わせてモビルスーツを運搬する為に宇宙艦船を改修したり製造したりしました。

また、連邦軍は後に量産型モビルスーツ「ジム」を大量生産しますが、運搬用の宇宙艦船は間に合いませんでした。

なので、サラミスやマゼランの甲板に立って並べるという苦肉の策で運搬しました。

では、なぜ18mになったのでしょうか?

打倒!マジンガーZ!

ロボットに主人公が乗り込んで戦うの言えば、今では当たり前ですが、1970年代はまだその概念がありませんでした。

SFアニメと言えば「宇宙戦艦ヤマト」やSF映画と言えば「スターウォーズ」で、主人公は宇宙用戦闘機に乗るのが普通でした。

ロボットは「鉄人28号」のような外部コントロールか「鉄腕アトム」のような人工知能があるタイプでした。

永井豪先生というマンガ・アニメ創成期の第一人者の一人である方が、パイロットが小型戦闘機(パイルダー)でマジンガーZの頭部に合体して操縦するという、新しいスタイルを構築します。

これが当時の子供達(私を含む)や一部の大人の心をがっちりつまみました。

この大成功はそれ以降の、

ロボットアニメは主人公が乗り込んで操縦するもの

を決定付けました。

もちろん、我らが御大、富野由悠季様もそれはよくご存じでした。

そのマジンガーZの

全長が18m

というのがモビルスーツも18mだという流れになった理由の一つと言われています。

人間の10倍

1970年代は170㎝でも高い方でしたが、やはり長身といえば180㎝でした。

モビルスーツのコンセプトの一つは、よりリアルな兵器としての臨場感でした。

そこで、

人間の身長180㎝(1.8m)の10倍である18mがリアル感を表現しやすいので18mになった

とも言われています。

バンダイのプラモデル(後付け)

バンダイのプラモデルの主流は1/144ですよね?

子供の時、正直思ったのは・・・

スポンサーリンク

何で144分の1?100分の1ではなく?中途半端な数字はなぜ?

でした。

インターネットも無い時代ですし、アニメの設定を専門的に考察する大人も皆無でしたので分からないまま時は流れて・・・。

18mを144で割ると・・・

12.5cm

とちょうどいいサイズになります。

つまり、

12.5cmサイズのプラモデル生産の為に18mになったのでは

とウワサされています。

しかし、これは後付けなのです。

なぜなら、ガンダム制作段階ではバンダイは関係が全くなく、クローバーという玩具会社が超合金を制作していたからです。

「144分の1」になった理由は逆に、18mを12.5㎝で生産できるからと言われています。

ちなみに、「100分の1」なら、18㎝なのでよりプラモデルとしてもボリューム感がでていいですよね。

デカくなった理由は?

モビルスーツは宇宙世紀0079の18mから、宇宙世紀103になると22~23mと巨大化が進みました。

モビルスーツの代表として、ガンダムシリーズで比較して見ました。

下の表を見て頂ければわかるように、

「ジェネレーター出力」を増加させる為に、機体のサイズが大きくなった

というのが「デカくなった理由」です。

宇宙世紀モビルスーツ全高ジェネレーター出力
0079ガンダム18.0m1,380kw
0087Zガンダム19.85m2,020kw
0088ガンダムZZ21.11m7,340kw
0093ν(ニュー)ガンダム23.0m2,980kw
0103Ξ(クスィー)ガンダム28.0m3,980kw
0123ガンダムF9115.2m4,250kw
0153ヴィクトリーガンダム15.2m4,780kw
0153V2ガンダム15.5m7,510kw

「ジェネレーター出力」というのはモビルスーツにとって非常に重要で、パワーがあるので高出力のビーム兵器が使用できるという長所に繋がります。

Zガンダム⇒ νガンダム ⇒ Ξガンダム

とジェネレーター出力が約1,000kwずつ増加しています。

ガンダムZZはなぜジェネレーター出力が巨大な理由

ガンダムZZはなぜジェネレーター出力が大きい?

これは、ガンダムZZだけ「小型核融合エンジン」を3つ搭載しているからです。

なので、ネオコアファイター、コアトップ、コアベースと3体合体をする必要があったのです!

(本当は、合体変形で人気を獲る為)

Ξ(クスィー)ガンダムが巨大な理由

Ξ(クスィー)ガンダムはモビルスーツとしては巨大な28mもあります。

非変形での大気圏単独飛行を可能にする為、ミノフスキークラフトを搭載したのが理由です。

Zガンダムのようにウェーブライダーに変形すれば大気圏での単独飛行は可能ですが、MS時の装備が使用できないので火力の面で劣ります。

また、MSに変形するタイミングが隙だらけになるのも問題です(アッシマーはそれで撃墜された)。

MSのまま飛行しようとすると、ドダイやゲターのようなMS運搬フライトに乗る必要がありますが、理想的な戦闘ができませんでした。

そういった意味では、Ξ(クスィー)ガンダムは理想のMSだったと言えます。

ただ、大きすぎるのは出力の増強と共に、被弾率アップ(的がデカいので)という弱点やメンテナンスの手間がかかるというコスト面の問題も浮き彫りになりました。

V2ガンダムが宇宙世紀最強のモビルスーツの理由

V2ガンダムは、小型核融合エンジン1基搭載で、ジェネレーター出力が7,510kwとガンダムZZを上回っています。

しかも、小型化に成功して15.5mにも係わらず、ミノフスキードライブを搭載して、

非変形で重力下の単独飛行

が可能です。

Ξ(クスィー)ガンダムの問題点をすべてクリアしたV2ガンダムは最強のMSと言えるのではないでしょうか?

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第1話から最新話までの総まとめはこちら。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる