名前をタイトルにしてもらったグエルですが、この第3話が彼にとってのターニングポイントになりますね。再「決闘」での勝負の行方や「決闘」そのものへの心構えで、ジェリドかパトリックになるかが決まります!
「グエルのプライド」とは?
自分の名前がエピソードタイトルに選ばれるとは・・・、愛されていますねグエル・ジェタークは。
まあ、このプライドが何を意味するのか?
学園内の決闘での元ホルダー(学園ナンバーワン)としてのプライド
ベネリットグループ御三家の一つの社長令息としてのプライド
次のジェターク社CEOとしてのプライド(義弟には負けない)
などが通常考えられるプライドです。
もし、これらが彼のプライドであれば、「犬にでもあげてしまいなさい」と言われて終わりですね。
推測ですが、彼のプライドはこれらでは無いでしょう。というのも・・・
父親であるヴィムに負けたことを叱られた時は納得していました。
しかし、「決闘を無かったことにしてやった」と言われた時は、非常に悔しがっていましたよね
ここに彼の本質が見えました。
しょーもない社長令息でれば、
「ち、違うよ父さん、アレは水星女がズルしたんだ」
「油断しただけだよ、次は本気でいくから」
「あの決闘はごたごたしてたし、無効だよ!父さんの力で何とかしてよ!」
と言いそうなものです。
しかし、グエルは一言も言い訳をしなかった。
そう、彼のプライドが傷ついたのは、
全力で戦い負けたことを認めているのに、それを大人の力で無かったことにされたこと
なのです。
故に、グエルは「再戦」を望まないかもしれません。
少なくとも、自分自身が力をつけるまでは。
もちろん、父親の意見は絶対で「決闘をもう一度しろ」と言われたら断れない可能性もあります。
その場合、グエルはスレッタと再戦し、そして負けるでしょう。
ダリルバルデには誰が乗る?
ジェターク社がシン・セー開発公社からの技術提供を受けて改造した新型モビルスーツが
ダリルバルデ(第2話のプロローグで登場)
になるでしょう。
そして、エアリアルとの決闘はこのダリルバルデとになります。
ただ、パイロットはグエルになるのでしょうか?
推測では、グエルはこの新型に乗ることを断るはずです。
そして、それが彼にとって初めて父親の意見に逆らうことになります。
理由は・・・
新型の力を借りて勝つことは自分のプライドに反する
ドローン技術を応用した自動攻撃システムはズルしているみたいで自分のプライドに反する
といった「グエルのプライド」でパイロットを拒否します。
そして、激怒するヴィムをなだめる形で、もう一人の息子であるラウダ・ニールが仲介にはいります。
父さん、兄さんは疲れているんだ。
僕が代わりに乗るからいいでしょ?
そんなスゴイ新型だったら兄さんじゃなくても能力は発揮できるし
みたいな上手いことを言って納得させます(本心か、今後への布石か、侮れない義弟ですよね)。
或いは、父親に逆らえず、もしくは、父親に認めてもらいたくて、乗る可能性もあります。
どちらにしても「決闘」の結末は・・・
しないと物語が終わってしまうので、勝つでしょう。
ただ、前回のような圧勝ではなくて、レディ・プロスペラが判定勝ちで落とすと思います。
それで、
エアリアルはガンダムで無いことが実証できましたね
ガンダムであればダリルバルデはバラバラになっていたでしょう
ドローン技術を搭載すればモビルスーツの性能はこのように格段に上がるのです
といった感じで、ガンダムでは無いと言いつつ、自社製品を売るでしょう。
その技術に「仕掛け」が仕組まれているとは誰も気づかずに・・・。
そして、パイロットが、
ラウダ・ニールの場合は、「静かに消えていきます」
グエル・ジェタークの場合は、「しつこく再戦」(ジェリドパターン)か「告白」(パトリックパターン)
が考えられますね。
追記:グエルがまさかの・・・
いや~、グエルが再戦したのはいいとして、まさか「決闘」に負けた後、
結婚を申し込む
とは・・・(さすが昭和の男)。
普通は「告白」でしょ?
私も昔、ディベートで金髪白人の頭のいい女性にボロ負けしたと思い込んで、ディベートを取り仕切っていた先生の部屋へ行きました。
そしてら、その女性もいて、いわれました・・・。
あなた、なかなか手強かったよ
と(ボロ負けしたと思ってただけに、プライドをくすぐられました)。
もうすぐに、その女性の連絡先を聞きました(惚れましたね)。
今回も、スレッタは、
強かったね
と「天然ジゴロ」さんを発動させて、グエルの心を掴みました。
まさか、
「グエルのプライド」(をスレッタがくすぐる)
が正解だったとは!(さすが、ルルーシュの脚本家、世代は同じ)
いや、スレッタ、やはりですね、今後、他の男性(女性も)、ドンドン落とされていくでしょうね(MSも心も)。
正に、「水星の魔女」とは「人を魅了する」ことでは?
第3話「グエルのプライド」プロローグ
前回、デリングに啖呵を切ったミオリネ。
そして、再「決闘」の約束を取り付けました。
通路を浮かびながら移動中
この決闘、絶対勝って!あんたの退学と、私の結婚が掛かってるんだから!
いや、です・・・
はあ!?一緒に戦う流れでしょ!
リストが・・・、学校に来たら、やりたいことリスト、です・・・
友達を作る、あだ名で呼ぶ、図書館で勉強、屋上でゴハン、それと・・・
デートする
何て!
デートをする、です!
ミオリネのデコピンが炸裂!
色ボケ!
け、け、け、結婚したら、デートできません
すれば、いいじゃない
それは、ダメです・・・
大丈夫よ、今すぐってわけじゃないから
結婚できるのは17歳からでしょ
だから、私の誕生日まで結婚はおあずけ
そ、そうなんですか・・・
私は必ずここを脱出して地球に行く
あんたはそれまで花婿でいて
これは取引よ!(小指を出して曲げます、指切りげんまんですね)
ミオリネが「ダブスタクソ親父」譲りの「勝手に決める」性格で「決闘」で話をつける方向にしてきましたよね。
結果的には、スレッタの退学とエアリアルの廃棄処分を逃れる為には、これしかないのですけどね。
MSハンガーに横たわるダリルバルデ
前回のプロローグで流れていた戦闘シーンの後、ハンガーに戻ってきたところですね。
お疲れ様です、御曹司
如何です、ダリルバルデは?
このモビルスーツに何を仕込んだ!
第五世代の意思拡張AIです、β版ですが、
今までの戦闘データから複合ベース予測で・・・
俺の腕じゃ、勝てないってのか!
MS整備士に攻寄るグエルを、後ろから掴み頬を叩くヴィム
父さん・・・
このスタッフも、ダリルバルデも、お前を勝たせる為に俺が集めたんだ!
子供のプライドが入る余地は無い!
大人扱いして欲しければ、勝ってホルダーを取り戻せ!
ヴィム、子供には辛辣ですが、この言葉は実はスタッフを褒めています。
嫌な親父の一面が強いですが、流石に大企業のCEOだけあってこういったところは経営者の器ですよね。
(うな垂れながら)はい・・・
グエルは父親には全く頭が上がらないですね・・・。
第3話「グエルのプライド」前半パート
スレッタの部屋
ねえお母さん、ガンダムって何?
どうしたの、いきなり?
ベネリット社の人がね、エアリアルのことを「ガンダム」って言うの
私のことも、魔女だって。そうなの?
お母さん、スレッタのことを魔女に育てた覚え、無いんだけどな~
私も無いよ。
もちろん昔の事件も、ガンダムの事も知ってる
でも、スレッタとエアリアルは違うわ
私のカワイイ娘だもの、お母さんが保証する
笑顔で納得するスレッタ
それより時間はいいの?
ちょ、あああ(慌てるスレッタ)
それじゃあ、お母さん、お仕事頑張って
ありがと。あなたも行ってらっしゃい、スレッタ
ここのスレッタとレディの「ほのぼの母娘会話」が、その前のグエルとヴィムの「険悪父息子」との対比になっていますね。
ここで、気になる点がいくつもありますよね?
レディ、仮面を外していて素顔全開ですね!エルノラ・サマヤそのものなので、大方の予想通り、
レディ・プロスペラ = エルノラ・サマヤ
で間違いなかったようです。
それよりも伏線とも言える内容が・・・
エルノラ(レディ)がスレッタをエリクトと呼ばない(普通は本名で呼ぶのでは?)
スレッタとエアリアルを娘と言っている(エアリアルを作ったからそうかもしれませんが・・・)
スレッタがスムーズに話している(普段詰まるのは本当に人に慣れていないのか、それとも演技か?)
とついつい勘ぐってしまいます。
これまでの話が秀逸なので、「何か含みがあるのでは?」と思ってしまいますよね。
アスティカシア高等専門学園内
他の学生が、「水星の・・・」とか「決闘、やり直しだって」とか、スレッタを陰でヒソヒソ言ってます。そこへ・・・
スレッタ・マーキュリーさん、おはよう!
あ、こ、こ、この前は、あ、ありがとう、ござい・・・
見てたよ!すっごいね!あなたのモビルスーツ!
えっ
群体制御にはどんな階層構造を使っているの?
従来の構造?それとも同時的空間コンセプト?
お母さんは、確か・・・
継起的空間
そっか!確かにそれならあの スキーマは分かるわ!
あれで・・・
ニカの超マニアックな会話の途中で、俺様グエル様が登場します。
おい!水星女!この前の決闘は無効だ!
今度こそ決着をつけてやる!
驚き、怯えながらニカの後ろに隠れるスレッタ。
じゃあ、決闘の相手って・・・
俺だ!
良かった~
良かっただと!
だ、だ、だ、だって、一度、勝ってますし・・・
調子に、乗るなよ、田舎者が!
その時、チャイムの音が鳴り、
し、失礼します
と言って、駆けていきました。
なんか、グエル、スレッタにあしらわれていますね(意外とスレッタ、キツイことを言いますよね)。
ヴィム・ジェタークの部屋
審問会ではお力添え、ありがとうございました
と言いながら、データが入っているUSBみたいなものをヴィムに渡します。
人を脅しておいて、白々しいな!
レディは「デリング暗殺計画」の件でヴィムを脅していたんですね(新技術の提供ではなく)。
今後はお互い、不干渉でいきましょう
暗殺の件、なぜわかった?
企業秘密です(人差し指で「シー」のポーズと取りながら)
・・・「禁則事項です」(朝比奈みくる)のような可愛らしさは無いですよね。
アスティカシア高等専門学園の芝生
デリングはなぜ、シン・セーの言い分を黙認した
ヴィム・ジェタークの擁護も引っかかる
シン・セー開発公社代表
プロスペラ・マーキュリー
水星開拓団出身
現地で結婚、スレッタ・マーキュリーを出産
資源採掘時の事故により半身を損傷
あのヘッドギアと右腕はそういう事情でしたか~
開発責任者の名義も彼女だ
アッハッハッハ、あんな辺境のどこにそんな資金とインフラがあるんです?
モビルスーツにしろ、登録履歴すら無い
なら、誰があの機体を作った?
シャディク、お前は娘の方を探れ
はい、父さん(と言って通話を切り寝そべる)
面白くなってきたな・・・
トマト栽培の場所
(トマトをチェックしながら)よし!
肥料、ここに置きます
持ってきて!
入って、よい、ですか?
いいよ
あ~、あたし達、親友ってことで・・・
はあ~!
すみません!
まあ、あんたが決闘に負けたら、二人共終わりだしね!
すみません・・・
スレッタ・マーキュリー
エラン、さん・・・
エラン・ケレスの登場に、「イラっとした表情」を見せるミオリネ(嫉妬か?)
あ、あの、先日は・・・
君を呼びに来た
決闘委員会に
い、委員会?
そいつは決闘委員会のメンバーなのよ
連絡先、分からなかったから
交換、いいかな?(とスマホを出します)
そしてお互いのスマホの赤外線(?)で連絡先を交換します。
リストの12番、叶いました
リスト?
連絡先の交換、学校に来たら、やりたいなって思ってて
他にはどんな事が?
友達を作る、あだ名で呼ぶ・・・
デートする
ミ、ミオリネさん!(となぜか照れながら慌てるスレッタ)
スレッタは若干エランを意識しているのでしょうか?
やはり、前回「餌付けされた」ので、惹かれているのかも?
リストは、たくさん叶うといいね
決闘委員会のラウンジ
エレベーターが開くとそこにはシャディク委員長が待っていました。
ようこそ~、決闘委員会のラウンジへ~
僕はシャディク・ゼネリっていう、よろしくね、水星ちゃん
と言いながら両手でスレッタの手を握ります。
よ、よろしく、お願い、まとまと・・・、ヒー
とラウンジに座っているグエルを見て、しゃがみ込んで隠れます。
それを見て、舌打ちをするグエル(えらい嫌われたものですね、彼も)。
じゃあ、始めようか
はい?(何を?)
宣誓だよ、決闘のね
大きなスクリーンの前に立つエランと、向く合って立っているスレッタとグエル。
双方、魂の代償をリーブラ(天秤)に
決闘者はグエル・ジェタークとスレッタ・マーキュリー
場所は戦術試験区域7番
1対1の個人戦を採用
異論は無いか?
これはつまり、3対3の団体戦もあるっていうことですよね?(ガンダムビルドファイターズトライのような)
これならば1回の放送で6体のモビルスーツをお披露目できるので、まあプラモデル販売的には団体戦はありがたいですよね。
はい
ああ
スレッタ・マーキュリー、君はこの決闘に何を賭ける?
えっと・・・
決闘にはそれぞれ何かを賭けることになっている
金、謝罪、女
女を賭けるのはお前だけだろ
人聞きが悪いな~、相手の男が返せって言ってくるだけだよ~
スレッタ・マーキュリー(二人の会話は無視して)
はい、えっと・・・、ミオリネさんに謝ってください!
グエル・ジェターク、君はこの決闘に何を賭ける?
前と同じでいい
アレア・イアクト・エスト(Alea Jacta Est)
決闘を承認する(と言って両手をパンと合わせました)
いいっすよね~、グエル先輩は
親がエライと決闘の負けも無効にしてもらえて
今度負けたら言い訳できませんよ~
やめといた方が、いいと思うけどな~
オレと決闘したいなら、そう言え、セセリア
アドバイスですよ~
これ以上、先輩の市場価値が下がらないようにって
あっ?でも、もう底値か~
ちょっとキレたグエルはセセリアの方へ向おうとしますが・・・
ダメ、です!
水星ちゃ~ん?
逃げない、人を、笑う、のは、ダメ、なんです!
決闘委員会のラウンジから帰るエレベーターの中
なぜあんなことを言った?
お前もオレを笑いたいんじゃないのか?
逃げたら一つ、だからです。
エレベーターを降りる二人・・・
例えば、すっごい強い、敵がいて
でも、逃げたら、安心、安全が手に入ります
俺は逃げん
でも、戦ったら、負けちゃうかも
俺は負けん
・・・前回のはマグレだからな
マグレじゃ、無いです
油断さえなげれば、俺が勝つ
つまり、負けたん、ですよね・・・
でも、大丈夫です
あっ、何がだ?
逃げずに進んだら、逃げなかった自分とか、経験とか、認められたりとか
逃げるよりいっぱい、手に入るんです
だから、逃げたら一つ、進めば二つ、って
ここの手と指の動きが、「逃げ恥ダンス」に似ているとウワサされていますよね。
それはご立派な哲学で
お母さんが、教えてくれたんです
お母さんは、いつも強くて、優しくて
いい親なんだな(父親に殴られた頬を触ろうとしながら)
はい、私の目標で~
とスレッタが言い終わらない内に、スタスタと去っていくグエルでした。
わけ、分かんないです
とスレッタは言ってますが、グエルは自分の親を褒めるスレッタの話に、いたたまれなくなったのでしょう。
自分の親はいつも叱ってばかりで、認めてくれないから・・・。
ダリルバルデのハンガー
エランは険しい顔で、スマホのヴィムからのメッセージを読んでいます。
Follow my order’s For the next duel.(次の決闘は、私の命令に従え)
Make sure to look into the attached File.(添付ファイルを必ず見るように)
Regards.(よろしく)
これはヴィムの悪だくみの匂いがプンプンしますね。
グエル先輩!
機体の準備できてます!
あんな田舎者、ボッコボコにしてくださいよ!
兄さん!これは兄さんだけの決闘じゃない!
ドミニコスのエースパイロット、あきらめてはいないんでしょ?
ああ!俺は、必ず勝つ!
第3話「グエルのプライド」後半パート
エアリアルのハンガー
パーメットリンク、良し!
各兵装、良し!
ゴハン、食べた
スレッタ
ミ、ミオリネさん?
私の番号も登録しといたから
エランの番号が登録されているので、自分のも登録したのでしょう(嫉妬ですね)。
そんな勝手に~
それよりわかってる?
この決闘、私とあんたの人生掛かってるんだから
取引、忘れないでよね!(小指を曲げながら)
はい・・・(小指を曲げながら)
ジェターク寮の通路
父さん、学生以外が決闘に関わるのは・・・
これは社用だ
それより手はうったか?
はい・・・、ですが・・・
何だ?
あんなことをしなくても、兄さんは勝ちます!
ラウダはかなりグエルを慕っているようですね。
決闘開始を楽しみに待つ学生達。
第7戦術試験区域
これより、双方同意の上、決闘を執り行う
勝敗は通常通り、
相手モビルスーツのブレードアンテナを折った者の勝利とする
立会人は、ペイル寮のエラン・ケレスが務める
MSコンテナから出すわよ
学籍番号と名前を名乗って
は、はい、LP041
スレッタ・マーキュリー
エアリアル、出ます!
両者、交顔
お互いの顔を見合い、そして・・・
スレッタ・マーキュリー
決闘の口上を
口上?
さっき教えたでしょ!
あ、え、えっと・・・
勝敗は・・・モビルスーツの、性能のみに、
操縦者の技のみで決まらず
ただ、結果のみが真実
スレッタ、グタグタで、グエルもイラついてますね。
フィックス・リリース
戦闘開始
絶対勝って、ミオリネさんと、学校に残ります!
奴は囮だ!あのドローンもどきが3時方向からくる、おっ
何だ・・・
ダリルバルデの操縦の異変に気付きます。
射撃を避けるのも人工AIの小刻みな動き、投げたジャベリンも自動で反転して攻撃
あっ、今のは?
エアリアルのビームライフルが狙い、直撃しそうになります。
当たる!
しかし、ダリルバルデのシールドが自動展開します。
弾かれた?
こいつ・・・!
そして、セミオートになっていることが分かります。
ディランザじゃない
時代遅れのガンダムだ!
我が社のダリルバルデに敵うと思うなよ!
この前のと違うモビルスーツです
向こうも、本気ってことよ
油断しないで!
エアリアルは完全にダリルバルデの後ろを取り、射撃するもドローンシステムのシールドで防がれます。
ウソ-!?
スレッタも今の攻撃を防がれて驚きますが、グエルも操縦スティックを離します。
なぜなら、モビルスーツはオートで動いているので。
俺の意思は・・・要らないっていうのか!
廃熱処理開始!
フロント天井の「廃熱処理」(要は人工雨の散布)が作動し、水が降り注がれます。
エアリアルがビームライフルを撃っても途中で、減衰します。
グエルも驚いています。
消えちゃった・・・
これ・・・、お水?
廃熱処理か
はい、あの量の水散布、ビーム兵器の減衰は、避けられません
エアリアルは再度ビームライフルを撃つも減衰し、驚くスレッタ(ビーム兵器が水の中ではほぼ無力化されることを知らないようです)。
見ろ!俺の言った通りにして正解だろー
「廃熱処理」はヴィムの計画で、これが添付ファイルの中身だったということです。
興奮し喜ぶヴィムをラウダは後ろから睨みつけます・・・(ラウダはグエルを信用してますし、真面目ですよね)。
残念だったな!幸運の女神は俺の方が好きだとよ!
ダリルバルデとエアリアルはビームサーベルでの接近戦に!
異常も無いのに、管理システムが水散布するわけない!
ジェターク寮のやつら、手段は選ばないってこと!
この不正ともいえる介入に気づいたミオリネは決闘委員会に連絡を入れます。
今すぐ、決闘を止めて!
システムエラー修復してから再開するべきよ!
決闘は平等じゃないよ
その生徒とバック次第で
用意できるモビルスーツも、サポートメンバーも違ってくる
この偶然がたとえ仕組まれたものだとしても
それを含めて彼の力だよ
だったら私も、スレッタの力ってことでいいよね
と言いながら振り返り、モビルクラフト(作業用モビルスーツ)を見るミオリネ(悪い予感しかない・・・)
スレッタ聞こえる
ミオリネさん!?
このスコールは私が止める!
あんたはそれまで、持ちこたえて!
どうして・・・
あんたはやられないようにガンバって!
モビルクラフトを乱暴に操縦しています(壁に激突)。
クソ親父・・・!今度こそ思い通りにならないから!
そしてモノレールにしがみつきます(乗っている学生はいい迷惑)。
持ちこたえてって、言われても・・・
スレッタ・マーキュリー
君が魔女なら切り抜けられるはずだ
ダリルバルデの猛攻を防ぐエアリアル!
持ちこたえる・・・(つぶやくように)×12
持ちこたえる!
ビームサーベルがすべって?投げたようになり、そこをダリルバルデの両腕が飛んできます(ロケットパンチ)が間一髪避けます。
マルタンは安堵の声をあげ、ニカは固唾をのんで見守っています。
印象的なのは、チュチュが全く興味を示していない点ですが・・・
同じパイロット科のスレッタを快く思っていない
大好きなニカ姉を取るかもしれないスレッタに怒りを覚えている
単純に「決闘」がどうでもいい
が考えられますが、「コードギアス」でもありましたが、メインじゃないキャラが「百合」(片思いの)だったパターンもあるので、
ニカ ← チュチュ (一方通行の百合展開)
も一応、チェックしておく必要があります(スレッタ&ミオリネは囮)。
勝負、ありかな?
結局、バックの大きさが勝敗を決めるってことで
「廃熱処理」制御施設にはグエルの取り巻き二人の姿が・・・。
スマホ画面で決闘の様子を見ながら、「惜しい!」とか「避けてんじゃねえよ!」とブツブツ言っていると・・・。
ミオリネのモビルクラフトがガラスを突き破り突入してきました!
怯える二人に対して・・・
やっぱりあんた達か!
そして、「廃熱処理」を止めます。
すると、決闘場での放水が止みました。
廃熱処理停止!
止まった?
おい!どうなっている?
とラウダの肩を揺すりながら聞きますが、ラウダは呆然としています。
スレッタ?後は、あんたが勝つだけだからね!
ありがとう、ミオリネさん
エアリアル・・・
今度は私達の番だよ!
そう言うと、ビットステイヴを展開させます。
ビットステイヴのオールレンジ攻撃でダリルバルデに反撃します。
それを見ていた学生は、
行け!8.6倍!
と叫びます。
これはいわゆる「トトカルチョ」ですね。
前評判は、やはりグエルの方が高かったのでしょう。
ここで、チュチュが「スペーシアンなんてぶっ飛ばせ!」と言っているので、エアリアルが優勢になったとたん手の平を返しましたね。
エアリアルの攻撃に、ダリルバルデの人工知能AIは戸惑い止まります。それに対して、
おい!バカ!止まるな!
ダリルバルデは半壊します。
あんなわかりやすい囮に引っかかりやがって!
グエル!何をやっている!
サッサと片を付けろ!
父さん
どうして・・・?
・・・まさか、さっきの廃熱処理は・・・
父さん!どうして俺を信じてくれないんだ!
信じて欲しければ、ガンダムを潰せ!
汚い手を使わなければ、俺は勝てないって言うのか!
それが子供だと言うんだ!大事なのは結果だ!
兄さん!今は戦いに集中して!
お前も父さん側のくせに!
お前だけの決闘じゃないということが、なぜわからん!
子供は親の言う事を聞いていればいいんだ!
黙れよ!
そう言いながら、ダリルバルデの意思拡張AIを殴りつけ、停止させます。
バカが!
ダリルバルデの意思拡張AI停止後
エラー?でも・・・(情けは無用)
ダリルバルデの停止を見ても、速攻を止めないエアリアル。
スレッタはやはり「決闘」のようなぬるい戦いではなく、「戦場」で生死を賭けた戦いをしてきたのではないでしょうか。
しかし、ダリルバルデはマニュアルで起動し、グエルはエアリアルのビームサーベルを受け止めます。
これは、俺の戦いだ!
俺の、俺だけの!
そう叫べながらエアリアルを押し返していきます。
さっきまでとは動きが違う
巴投げでダリルバルデを空中へ飛ばしますが、そこから脚の有線ハンドでエアリアルを掴ませます。
ここは劇中、最も激しい決闘の見どころなので是非映像で!
この人、強い!
でも、私とエアリアルは負けません!
だって、だって・・・
このグエル・ジェタークが負けてたまるかよ!
やりたいことリスト、全然埋まってない!
そして、エアリアルのボディがダリルバルデのブレードアンテナを折りました。
そして決闘終了と同時に表示されたのが・・・
ですが、特筆すべき点は・・・
エアリアルの戦績が「2勝」
となっていることです。
前回のグエルとの決闘は無効になったのなら、1勝のはずですが、なぜでしょうか?
単純にエラーと考えられますが、ヴィムの勝利無効の意向を無視した誰かがいるのではないでしょうか?
決闘を終えて、一息
スレッタさん、やっぱりスゴイ!
ハアハアと肩で息をしているスレッタ・・・(やはり激戦でしたね)
するとスマホにはメッセージが届きます。
ちなみに、1番前のメッセージはエラン・ケレスから(抜け目が無い)。
あまりに大量のメッセージで戸惑い、
えっ、えっ、ミオリネさん
な、な、何か、も、文字がいっぱい!
いっぱい、いっぱい文字が・・・
何でメッセージ解放してんのよ
登録したのだけ表示して
スレッタは言われた通りにすると、残ったのは一つ、エラン・ケレスの分だけ。
勝ったよ、私達
あっ、はい
あんたの退学は無し
じゃ、エアリアルも、ミオリネさんも、セーーフ
そう!ざまーみろ、クソ親父!
アハハハハハ
よ、良かったね、ミオミオ
はあー!?
ご、ごめんなさい!
何なの、ミオミオって!
友達、あだ名で呼ぶのは、結構リストの上の方で・・・
だ、だから、可愛くないですか?
却下!センス無さ過ぎ!
じゃ、じゃあ、じゃあ・・・
却下!
まだ言ってないです~
とイチャコラしていると、ダリルバルデからグエルが降りてきてスレッタの方を睨んでいます。
決闘を終え、コックピットの外で・・・
エアリアルのマニピュレーターに乗りながら降りてくるスレッタ。
グエルは横を向いてぶすっとしています。
あの、その・・・、ごめんなさい!
あ、なたの、こと、見くびっていました
あなたは、その、とっても強かったです!
そう言って握手をしようと手を差し出した、スレッタ。
それに対応しようとスレッタを見るグエルの目が・・・
「濁った魚のような目」から「キラキラ輝く目」に!(是非映像で!)
そしてグエルは握手の代わりに、両手でスレッタの右手をギュッと掴みます。
悲鳴を上げるスレッタ。そして・・・
スレッタ・マーキュリー
俺と
結婚してくれ!
と片膝を地面につけて
求婚しました!
・・・しばらくの沈黙・・・そして、
えっ?
と素の声のような驚いた反応をするスレッタでした。
第1話から最新話までの総まとめはこちら。