「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は新要素とオマージュがちりばめられていて毎週飽きませんね!第5話ではエラン・ケレスが「強化人士4号」と呼ばれ「やっぱり強化人間なんだね」と思いつつ、「4号!」にフォウ・ムラサメを思い出した人も多いことでしょう。
フォウ・ムラサメとは?
フォウ・ムラサメは「1年戦争」の戦災孤児で16歳の美少女です。
「1年戦争」でジオンのニュータイプの脅威や自軍のニュータイプ部隊(ホワイトベースの人々)が目覚ましい活躍をしたことから、戦後ニュータイプを本格的に研究し始めます。
しかし、そうそう簡単にニュータイプは発見できず(特に地球では)、地球連邦軍は「見つからないなら作ってしまおう」とう発想から、
人工ニュータイプ = 強化人間
の研究に資金が注入され、北米のオーガスタ研究所や香港のムラサメ研究所などが設立されます。
もちろん各研究所は成果が出せなければ存続の危機の為、必死に頑張ります(非人道的に)。
結果、4人目の被験者として一応成功とされたのが、フォウ・ムラサメでした。
彼女の本名は不明で、ムラサメ研究所で4番目の被験者だったことから、この名前が付けられました。
階級はモビルスーツのパイロットである為、少尉と士官待遇ですが、一部の兵士からは
ナンバーフォウ(4番目の実験体として侮蔑)
と差別されています(フォウは殴って黙らしましたが)。
彼女は各種臓器などが様々な薬品などで強化されていて、通常のパイロットでは操縦することができない
サイコガンダム(40mと通常のモビルスーツの倍)
をスムーズに操縦できます(遠隔操作も可能)。
フォウはただ、エゥーゴと戦い、フラッグシップのガンダムMk-Ⅱを倒せば
失われた記憶を返して貰える
という言葉に踊らされて無我夢中で戦いです。
香港ラブストーリー
補給の為に立ち寄った香港でカミーユはフォウと偶然出会い、そして恋に落ちます・・・(エマさん、レコアさん、ファのことは一時忘れて)。
まるで大人気トレンディドラマ「東京ラブストーリー」のような展開でしたね。
カミーユはフォウが敵とは知らずカワイイから近づき、フォウは感覚からカミーユがガンダムMk-Ⅱのパイロットと気づいて近づきます。
ほんと、カミーユは女たらしですよね~。
しかし実際に戦闘するとサイコガンダムの圧倒的な力に押されるガンダムMk-Ⅱですが、カミーユのニュータイプ能力がフォウを惑わします。
そして頭痛で戦線を離脱し、本領が発揮できません。
それでも、カミーユはフォウを追いかけます。好きだという感情と助けたいという気持ちから・・・。
二人は香港の夜景が見える場所でキスをします。
しかし、フォウは強制的にサイコガンダムのシステムに取り込まれて再び戦場へと戻るのでした・・・。
宇宙(そら)へ・・・
カミーユは宇宙(そら)へ戻る必要が出てきました。
カラバ(エゥーゴの地上支援組織)に参戦した伝説のニュータイプであるアムロも協力してくれます。
ティターンズのスードリ(ガルダ級大型輸送機)はサイコガンダムを戦力として加えて追撃してきます。
再び、戦うカミーユとフォウ・・・。
フォウは自分の名前が嫌いだと言います。理由は、ただの番号でそこには何も無い。記憶を取り戻したいと。
カミーユも自分の名前が嫌いだと言います。女みたいな名前だから。でも、今は好きだと、だって自分の名前だから。
カミーユはフォウにエゥーゴに来るようにいいます。記憶を取り戻す為に。
しかし、フォウはカミーユを宇宙(そら)に返す為に、スードリの格納庫にあったシャトル用ブースターに取りついて戻るように手伝います。
フォウはガルーダ艦長のベン・ウッダーに銃で撃たれて倒れます・・・。
カミーユは「フォウ・・・、フォウ・・・」と泣きながら呟き飛び立っていきました。
聞いたことのない方は是非一度聞いてみてください。
キリマンジャロの悲劇
それから宇宙で、エゥーゴとティターンズは激しい戦闘を繰り広げます。
カラバがティターンズの地球の拠点であるキリマンジャロ基地を攻略するので、エゥーゴは衛星軌道上からの援護をします。
地上のキリマンジャロに到着したカミーユとクワトロはアムロと再会しますが、なんとそこにはサイコガンダムが!
パイロットは銃撃で亡くなったと思われていたフォウでした。
再強化でカミーユのことを忘れていたフォウですが、最後は記憶を取り戻し、二人は遂に結ばれる・・・。
かと思われた瞬間、あのジェリドが新型モビルスーツ・バイアラン(非変形で大気圏内飛行可能)で横からカミーユのZガンダムをビームサーベルで貫こうとします。
不意を突かれたカミーユは間に合いませんでしたが、フォウのサイコガンダムが盾となり守りました。
しかし、フォウはジェリドによって命を奪われたのです・・・。
エランの今後は?
前述したとおり、強化人間4号であるフォウ・ムラサメは敵であるカミーユと恋に落ち、そして最後は命をかけて守りました。
エラン・ケレスは偶然とはいえ「強化人士4号」という番号を貰ってしまいました。
「なぜ、5号じゃないんだ!」、「3号でも良かったのに・・・」と
4号に不吉なフラグ
を感じているガンダムファンも多いことでしょう。
これは大河内さんが「ガンダムファン」で「機動戦士Zガンダム」へのリスペクトからくるオマージュを入れていることが原因かと推測されます。
バッドエンディング
となると、エランとスレッタの関係ですが、
最初はスレッタも自分と同じ境遇だと思って興味(ちょっとした好意)に抱いていた
実はスレッタは強化されてなく、裏切られたとキレる(勝手に思い込んでいたクセに)
という状態まできていますので、エランの今後は・・・
境遇は違うけど分かりあえる点があった(スレッタも苦労していた)
やっぱりスレッタに興味を持つ(これが恋だと気づく)
命令に背いてスレッタを助ける
起こったCEOが再強化を命じてエランは再び「氷の君」に
スレッタの情熱で溶かされて、エランまたスレッタ好きに
スレッタが戦場で危なくなる時にエランが身を挺して・・・
というオマージュ展開が予測されます。
そして、多くのガンダムファンは大なり小なり、こんな感じで推測されているのではないでしょうか?
逆パターンか?
とみんなが推測しているのを、大河内さんは「いい意味で裏切る」可能性もありますよね?
しかし、現代社会では、あまりメインキャラが大量に不幸になることを視聴者が望みません。
また、昔と違い「しょせんアニメでしょ」という冷たい反応ではなく、「えっ、あの人が・・・」(アニメじゃないホントのことさ、的な)というより熱をもった反応をする人が爆発的に増えました!
となると、そういったファンの気持ちを大事にしている製作者サイドが「エランのバッドエンディング」を描くでしょうか?
であれば、エランの今後は前述したとおりになりつつも、最後は・・・
生き残ります
しかし戦闘は難しくなるので研究者の道へ・・・
第2クールでは新型ガンダムの開発に・・・
といった未来が待っているのではないでしょうか。
第1話から最新話までの総まとめはこちら。