最近影の薄いデリングですが彼が「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のラスボスである可能性が低くなってきましたね?プロスペラの暗躍(エルノラのクローンであるスレッタを復讐の道具にするなど)が彼女こそラスボスであると導いているようです。
デリングがヴァナディース機関を襲撃した理由?
デリング・レンブランはプロローグで「ヴァナディース機関」を襲撃し、関係者全員(正確には逃げたエルノラとエリクト以外)の「生命の無力化」に成功しました。
第1話から最新話までの総まとめはこちら。
これにより、彼が恐れていた
ガンダム(GUND-ARM)、及び、GUNDによるパイロットの廃人
を無くすことに成功しました。
これこそがデリングがヴァナディース機関を襲撃した理由だったはずですよね?
しかし、モビルスーツ評議会の議長でベネリットグループの総帥であるデリングのお膝元であるはずの、
ペイル社(ベネリットグループ御三家)
が彼の意思に反して
ヴァナディース機関の生き残りであるベルメリアを雇う
ガンダムの開発をしている(GUND技術使用)
という「反逆行為」とも言える行動をしています。
エアリアルの存在に、「審問会」を開いて16歳のスレッタを詰問し、誰が何と言おうと、
あれはガンダムだ!私が決めた
と王様気分でいたデリングがこのペイル社の所業を黙って見過ごすのは不思議ですよね?
オックス・アース・コーポレーションはどこに?
デリングがヴァナディース機関を襲撃した理由は「ガンダム全否定」です。
ただ、元々は地球のオックス・アース・コーポレーションがヴァナディース機関を買収しGUND技術のモビルスーツへの転用を始めたことが引き金です。
そういう意味では手段こそ非道ですが、デリングがした行動にはある意味筋は通ります。
ただ、ヴァナディース機関を壊滅させておいて、本体であるオックス・アース・コーポレーションはお咎め無しなのでしょうか?
現状、オックス・アース・コーポレーションが存在しているかどうかは不明ですが、残っていた場合・・・
どの面下げて生き残っているんですか?
ということになります(もちろんヴァナディース機関をトカゲの尻尾切りにしたと推測できますが)。
魔女の炙りだしをするプロスペラ
プロスペラは魔女と言われていますので、本来、同じヴァナディース機関に所属していたベルメリアは後輩ですし、仲間のはずです。
しかし、第6話でプロスペラは電話で、
魔女はペイル・テクノロジーズに居たわ
とヴァナディース機関の生き残りを炙り出すことが成功したと笑みを浮かべています。
物語当初、プロスペラの目的は
カルド・ナボ博士や夫のナディム・サマヤ、ヴァナディース機関の仲間を亡き者にしたデリングへの復讐
と素直にとらえていました。
その目的の為に、
デリングの娘・ミオリネの婚約者に学園での決闘に勝てばなれる
という情報から、娘・スレッタを学園に編入させます。
・・・デリングへの復讐だけであれば、
デリング暗殺
で復讐は完了するはずですよね?
普通は暗殺が難しいから、娘に近づき、父親に会う機会を得る為に、今回のような学園への編集・決闘で勝利という手順が必要です。
しかし、ヴィムも簡単に暗殺成功しそうでしたし、審問会でもあっさりと会っているので、プロスペラがその気になれば簡単に復讐は完了したはずです。
例:審問会で自爆
でも、そうしなかった・・・なぜでしょうか?
21年前の復讐とは?
第6話でベルメリアが、
と呟きましたね?
これで、
プロローグのヴァナディース機関襲撃は21年前の出来事
と我々は納得しました。
と結論付けました(そう思いました)。
多分、そうなんでしょうが、ただ一方で果たしてそう簡単に結論付けてよいものか?という気持ちも拭えません。
それが、プロスペラが
「ヴァナディース機関の生き残りを探している」
からです。
今回、ベルメリアと再会できたのも「炙り出した」結果であって、お互い生存すら確認していませんでした。
確かに、プロローグの襲撃を見る限りでは「全滅」していてもおかしくはないです。
であれば、プロスペラやベルメリアはもっとハッピーに
と感動的な再会になるはずですよね?
しかし、プロスペラの言い方だと・・・
やっと見つけた、この魔女め
と言わんばかりで、まるで「復讐の相手」を見つけたような言い方ですよね?
共に被害者であるはずの「ヴァナディース機関」の生き残りであれば、「復讐する相手」では無いはずです。
まとめ
プロスペラの復讐は、
デリングでは無く、ヴァナディース機関
ということになりませんか?(飛躍し過ぎかな?)
となると「21年前の復讐」とは
デリングによるヴァナディース機関襲撃
では無く、
ヴァナディース機関がプロスペラに何かをした
ということになります。
そして、プロスペラが行おうとしていることは
ヴァナディース機関やオックス・アース・コーポレーションへの復讐
であり、デリングは手段の一つでしかないとなりますよね?
デリングがヴァナディース機関を襲撃する時に、手引きしたのがヴァナディース機関の「反カルド・ナボ博士」派で、黒幕はヴァナディース機関の何者かであった可能性も否定できないです。
そして、カルド・ナボ博士はプロローグの最後、「生命の無力化」に成功したと言われていますので、もしかしたら・・・
電子コンピューターの生体ユニット(人工頭脳)
として生きている可能性もあります。
ヴァナディース機関の強硬派とカルド・ナボの人工頭脳
こそが、真の黒幕(ラスボス)ではないかと推測するのは、デリングを庇い過ぎでしょうか?