「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の先行放送「PROLOGUE」を第1話を見た後、再度見直したい方もいると思います。その内容はガンダムらしい展開で(悲劇の連続と権力者の暗躍)、見ごたえのあるものでした。あらすじネタバレ感想と考察をオールドタイプ(ガンヲタ43年)が紹介します。
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」プロローグ:主要登場人物
画像 | キャラクター名 | 声優(CV) | 備考 |
---|---|---|---|
ピクシブ百科事典 | エリクト・サマヤ (通称:エリー) | 一ノ瀨加那 | エルノラとナディムの娘。 4歳の誕生日に戦場を経験する。 (初陣で3機撃墜) 後、スレッタ・マーキュリーと 名前を変えてアスティカシア高等専門学園に 2年生から編入することになる。 |
電撃ホビーウェブ | エルノラ・サマヤ (エリーの母親) | 能登麻美子 | ヴァナディース機関の研究員。 ガンダム・ルブリスのテストパイロット。 レイヤー33がクリア出来ず悩んでいる。 右腕がGUNDになっている |
RENOTE | ナディム・サマヤ (エリーの父親) | 土田大 | モビルスーツ開発企業オックス社から、 ヴァナディース機関に出向している。 ガンダム・ルブリスの開発マネージャー。 |
RENOTE | カルド・ナボ博士 | 一城みゆ希 | ヴァナディース機関の代表者。 エリーには「ばあば」と呼ばれ、 懐かれている。 |
アニメイトタイムズ | ウェンディ・オレント | 大地葉 | ヴァナディース機関の研究員。 MSのテストパイロット。 |
公式サイト | デリング・レンブラン | 内田直哉 | グラスレー・ディフェンス・システムズ社幹部。 CEOサリウス直属の部下。 軍人上がりの評議会メンバー。 カテドラルの創設者。 |
公式サイト | サリウス・ゼネリ | 斧アツシ | グラスレー・ディフェンス・システムズCEO。 モビルスーツ開発評議会を構成する権威の一人。 |
公式サイト | ヴィム・ジェターク | 金尾哲夫 | ジェターク・ヘビー・マシーナリー社次期CEO。 父は同社のCEOでモビルスーツ開発評議会のメンバー。 グエル・ジェタークの父親である。 |
公式サイト | ケナンジ・アベリー | 上田耀司 | モビルスーツ開発評議会の 特殊部隊ドミニコス隊のパイロット。 グラスレー社製モビルスーツ「ベギルベウ」 に搭乗し、その腕を振るう。 |
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」プロローグ:モビルスーツ
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」プロローグに登場するモビルスーツをご紹介致します。
ガンダム・ルブリス(GUNDAM LFRITH)
地球で設立されたオックス・アース・コーポレーションが開発した試作モビルスーツ、全長は18m。
テストパイロットは、エルノラ・サマヤだが、「レイヤー33」を越えられずにいる。
しかし、娘がそれを越えて、真の力を発揮することに・・・。
義肢などの福祉工学に端を発する革新的な身体機能拡張技術「GUND(ガンド)」をモビルスーツ用に発展させた
を搭載し、領域横断的な戦闘能力を獲得した。
ガンダム・ルブリス(GUNDAM LFRITH) 量産試作モデル
地球で設立されたオックス・アース・コーポレーションが開発した「ガンダム・ルブリス」の量産タイプ。
背部に「ガンビット」を格納した大型ランチャーを装備している。
劇中では、テストパイロットのウェンディ・オレントとナディム・サマヤが操縦している。
ベギルベウ(BEGUIR-BEU)
世界でもっとも有名な重工メーカーの1つであるグラスレー・ディフェンス・システムズが開発したモビルスーツ。
リンク(骨格)の連結部分となるジョイント(関節)をEMT(電動モーター)で駆動させるモビルスーツの基本構造を踏襲しつつ、各所に最新技術が導入された高性能機である。
本機は複数のモビルスーツ企業が結成したモビルスーツ開発評議会の私兵からなる「ドミニコス隊」に配備されている。
このMSの作られた目的は、
「ガンダム」(GUND-ARM)の殲滅
であった。
モビルスーツの革新的技術「GUND(ガンド)フォーマット」を採用したオックス・アース・コーポレーションの試作機ガンダムは、スペーシアとアーシアンのパワーバランスを覆す力を持つと恐れられていた為。
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」プロローグ:ネタバレあらすじ
ヴァナディース機関
小惑星に建造されたフロント「フォールクヴァング」の内部にある「ヴァナディース機関」のラボ(研究施設)では、「ガンダム・ルブリス」の稼働実験が行われていた。
テスト・パイロットのエルノラ・サマヤは「モビルスーツ開発評議会」から課された条件(レイヤー33を突破しロールアウトできる状態)をクリアすることができずに非常に焦っています。
無理して訓練を続けようとするエルノラを、責任者であるカルド・ナボ博士が「今日はここまで!」といって実験を終了させます(体を気遣っての行為)。
自宅にて・・・
ここの日はエルノラの娘である、エリクト・サマヤ(通称:エリー)の4歳の誕生日でした。
父親のナディム・サマヤと一緒にバースデーケーキでお祝いをします。
エルノラの腕は「GUND(ガンド)フォーマット」を用いた義手でした(カルド・ナボ博士によって救われた命)。
その為、恩義を感じてか、「GUND(ガンド)フォーマット」の健全性を証明しようと必死になっています。
モビルスーツ開発評議会
一方、モビルスーツ開発評議会は「GUND(ガンド)フォーマット」を搭載したモビルスーツを認めようとしません。
理由は「現状のMSの脅威になるから」ですが、表向きの理由として「搭乗者への負荷」を掲げて反対します。
モビルスーツ開発評議会ではサリウス・ゼネリが、
「これでオックス・アースも終わりだな。アーシアン風情が出しゃばるから」
アーシアンへの侮蔑ともいえる言葉を発しています(スペーシアンにとってはアーシアンは下)。
そして、新たに「モビルスーツ開発の倫理を守る」という大義名分を掲げて、
が誕生しました。統括代表に就任したデリング・レンブランは、
「ヴァナディースの連中がガンダムを完成させてからでは手遅れになる。魔女への鉄槌を」
と事実上の「ガンダム殲滅作戦」を発動させます。
ガンダム殲滅作戦
オックス・アース・コーポレーションにモビルスーツ開発評議会が派遣した、輸送船「ユリシーズ」が入港してきます。
そして、銃撃戦が始まり、ナイラが撃たれます・・・。
ナディムは、
(モビルスーツ開発)評議会は一線を超えた!ルブリスで出る!
ガンダム・ルブリス(量産試作モデル)で出撃し、評議会のモビルスーツを速さで圧倒します。
「ガンビット」を射出し、それが敵MSに貼りつくと爆発します。
しかし、「ガンビット」の使用はパイロットへの負担も大きく、ナディムも息が荒くなります(かなり辛そう)。
目の前でナイラを撃たれたウェンディが敵討ちとばかりに、もう一機のガンダム・ルブリス(量産試作モデル)で出撃してきました。
ガンダム・ルブリス(量産試作モデル)の性能を目の当たりにし、評議会は最新鋭モビルスーツ「ベギルベウ」を戦場に投入します。
このMSには、恐るべき兵器「アンチドート」(「GUND(ガンド)フォーマット」を無効化)を使用します。
ウェンディが乗るガンダム・ルブリス(量産試作モデル)は機動を停止し、コックピットを貫かれ撃墜されます・・・。
エルノラは行方不明になっていたエリーが、ガンダム・ルブリスのコックピットにいることを発見しました。
脱出の為、二人で出撃しようとすると、ガンダム・ルブリスは既に起動し、エリーの生態認証でシンクロ率が異常に高い数値を示していました・・・。
コックピットのスクリーンに表示された敵機のマークを、エリーは指で触りました。すると・・・ガンダム・ルブリスのガンビットが敵モビルスーツ3機を一瞬で撃墜します。そして・・・
ロウソクみたいでキレイだね
と喜ぶエリーに、エルノラは複雑な表情を浮かべるのでした・・・。
4歳の子供が人を殺めて喜んでいる(無自覚とはいえ)
あれほど苦労して無し得なかった結果を4歳の娘が意図も簡単にしている(嫉妬と脅威)
この時のこの感情が、後に実の娘を
さらに迫りくるベギルベウから妻と娘を守る為、ナディムは敵MSを限界突破で押し続け、そして力尽きます。
「ハッピーバースデー、トゥユー」
を歌い続けながら。
そして彼のガンダム・ルブリス(量産試作モデル)が爆発することで、
4つ目の爆発の光
が・・・、まるで4本目のロウソクのように・・・、エリーの4歳の誕生日を祝うかのごとく・・・。
その後、デリング・レンブランの、
「我らカテドラルは、全てのガンダムを否定します」
という演説で幕を閉じます。
第1話から最新話までの総まとめはこちら。