2022年6月3日(金)に公開される映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ですが、スペイン領アレグランサ島がモデルになっています(アニメ版とは異なります)。場所はどこか気になりますね?その島へ聖地巡礼する方法を紹介します!
この映画は非常に注目度が高く、『シネマトゥデイ』や『エキサイトニュース』などのメディアで数々の記事が紹介されるくらいの気合の入りようです(ガンダムファンにとっては最高です!)。
映画の冒頭10分が公開されています。
ガンダムファン歴43年の筆者が、アレグランサ島の場所や島の様子を画像付きで説明させて頂き、島へのアクセス方法もご紹介致します。
更には、日本にも似た島がありましたので、そちらも併せてご紹介致します。
『ククルス・ドアンの島』(アレグランサ島)はどこにある?
映画版のククルス・ドアンの島のモデルとなったアレグランサ島の場所ですが、カナリア諸島最北にあります。
日本の近海じゃなかった?
筆者のような古参のファンだと、「えっ、ククルス・ドアンの島の場所は確か日本の近くだったはずじゃ・・・」と思われるかもしれません。
正にその通りなのですが、映画化にあたって、物語の序盤よりは中盤以降の方が色々とキャラやモビルスーツも出しやすかったりと大人の事情も絡んできましたので、北アフリカ近海のカナリア諸島最北にあるアレグランサ島へと変更されました。
まあ、元々、ガンダム映画3部作でも物語の進行上重要でないという判断から割愛され、アメリカ合衆国など海外へ輸出される際もアニメ版の第15話「ククルス・ドアンの島」は削除されたという苦い思い出のある話です。
なので、今回、単独映画化で色々と修正・加筆されたとしても温かい目で見てあげてください。
カナリア諸島とは?
カナリア諸島の名前の由来
ラテン語の「Insula Canaria」で意味は「犬の島」です。
よく言われているのが(筆者も以前思っていた)、鳥のカナリアが由来ではありません。実際、カナリアが生息しているのでそう思われがちだそうですが。
古代ローマ時代に、「野犬が多い島」からそう呼ばれるようになったとか、アザラシ(ラテン語で「海の犬」)が昔は多く生息していたからと、所説色々あるようです。
カナリア諸島の場所
カナリア諸島は別名「大西洋のハワイ」と呼ばれ、アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある7つの主要な島から構成されたスペイン領の群島です。ちなみにモロッコ王国から100~500kmほど離れています。
7つの主要な島は以下の通りです。
- テネリフェ島(Tenerife)
- グラン・カナリア島(Gran Canaria)
- ランサローテ島(Lanzarote)
- ラ・パルマ島(La Palma)
- ラ・ゴメラ島(La Gomera)
- エル・イエロ島(El Hierro)
- フエルテベントゥーラ島(Fuerteventura)
アレグランサ島(Alegranza)はランサローテ島(Lanzarote)のさらに北にあります。
ガンダムファンなら、「ああ、だから選ばれたんだね」と納得されるかたも多いでしょう。
アフリカは物語でよく名前の出てくる「アフリカ戦線」(ガンダムZZのロンメル部隊はアフリカ戦線のジオン残党や0083のHSVで2号機を宇宙へ送る部隊もアフリカ戦線のジオン残党などちょいちょい出てくる)の舞台であり、大西洋は「シャアが復活」(北米のガルマ戦死で左遷されていたシャアがマッドアングラー隊の隊長として復帰した時期)した場所でもあります。
ちなみに余談ですが、ジオン公国は第二次世界大戦中のドイツをモデルにしていることもあり、実際の第二次世界大戦でも「アフリカ戦線」は激戦区となりました。その時のドイツの陸軍大将がロンメル将軍です(で、ガンダムZZのロンメル部隊はここからの引用)。
ククルス・ドアンをアフリカ戦線のジオンの部隊の元隊長としたり、シャアが出てくることが不自然じゃない方向に持っていくにはちょうどいいですよね。
『ククルス・ドアンの島』(アレグランサ島)はどんな島?
さて、アレグランサ島ですが、カナリア諸島の中にある無人島です。
アレグランサの名前の由来はスペイン語で「喜び」を意味します。
気温は8月で28度ですが、1月でも21度と年間を通して暑いですね。ただ、冬は過ごしやすいかと。
島の面積は10.202キロ平方メートルと非常に小さいです。島の中には標高289mの火山があります。
大きな火山が、まるで「コロニー落とし」の跡のように見えますね(実際コロニーが落ちたらオーストラリアの半分くらいが消し飛ぶ穴が出来ますが)。
無人島だけあって、島の中は荒れ果てた大地のようです。
こんな状況ですから、「まさか人が住んでいるなんて・・・」とジオン軍が見落としても不思議では無いですね。
島の観光名所は「プンタ・デルガーダ灯台」(Punta Delgada Lighthouse)で、1861~65年に建設された歴史的建造物です。2002年に重要文化財にも指定されています。
日本の島で例えると?
ちなみに日本だと、岡山県備前市の「鹿久居島」(かくいじま)が面積10.13キロ平方メートルで、島の中で一番高い所は245mと非常に似ています。無人島ではないですが、人口10人と非常に少ないのも似ています。
形は違いますが、自然あふれる島だそうです。
『ククルス・ドアンの島』(アレグランサ島)へのアクセス方法
アレグランサ島へ行くためには、まずカナリア諸島の主要な島の一つであるランサローテ島へ行く必要があります。
成田 → スペイン・マドリード → カナリア諸島・ランサローテ島
ランサローテ島には、「ランサローテ セサール・マンリケ空港」(Aeropuerto de Lanzarote-césar manrique)という空港があります。
しかし、日本からの直行便は無いです。
では、この空港へ飛んでいる飛行機はどこからか?スペイン領ということで、スペインの首都マドリードから飛行機が飛んでいます。
なので、まずはマドリードを目指す必要があります。
成田空港からだと、イベリア航空でマドリードへ行き、そこからイベリアエクスプレスでランサローテを目指します。
ランサローテ島からアレグランサ島への行き方
ランサローテ島へは日本の旅行会社や色々な方が紹介されているので、問題ないと思いますが、アレグランサ島へ行こうという人は少ないですよね?
そこで筆者は海外のサイトを検索して、「eco-insider」という会社のサイトが英語とスペイン語でアレグランサ島へのツアーを紹介しているのを発見しました。
この会社は「自然なものを体験する」というのをモットーとしていて、アレグランサ島のような無人島は非常に魅力的な場所であると紹介しています。
ちなみにツアーのお値段ですが、85ユーロです。日本円だと約11600円ぐらいですね(交換レートにもよる)。
このツアーパッケージは1日かけて行われ、往復の移動、ボートでのツアー、タパスのランチ、散歩用の杖、が含まれています。
ツアーに参加すると中では色々な場所を散策できるようです。
アレグランサ島は観光ができるようですし、行き方もわかりましたので、聖地巡礼を目指したい方はぜひ一度行ってみてください。
聖地巡礼に役立つかと思い、アレグランサ島(ククルス・ドアンの島)の地図も付けておきます。
『ククルス・ドアンの島』(アレグランサ島)へ行きたいけど・・・
行き方はわかったけど、じゃあ簡単に行けるのか?
まずマドリード経由でカナリア諸島のランサローテ島へ行くだけでも時間もお金も非常にかかります。
その両方にゆとりのある方は、映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を見て興奮した方は、直ぐにでも行かれると思います。
ただ、現実的には難しいですよね?
しかし、「何とか近場で似たような雰囲気だけでも味わいたい!」という方も多いと思います。
そこで、前述した岡山県備前市の「鹿久居島」(かくいじま)が再び登場します。
岡山県備前市の「鹿久居島」(かくいじま)へのアクセス方法
この「鹿久居島」(かくいじま)は「ククルス・ドアンの島」のモデルでは無いとはいえ、アレグランサ島に大きさや雰囲気が近いです(荒れ果てた大地では無いですが)。
しかも日本国内で岡山県備前市にあるとなれば、アレグランサ島へ行くよりは時間も費用もだんぜん安くつきます。
気になる交通アクセスですが、電車を利用される場合は
- JR岡山駅からJR日生駅まで赤穂線で約60分ほど。
- JR日生駅から徒歩で日生港まで約15分ぐらい。
- 日生港から旅客船で約10分で到着。
となっています。
JR岡山駅は新幹線の停車駅なので、東京や大阪など各方面からのアクセスも便利ですよね?
近郊に住まれている方は、車でも岡山ブルーライン備前Icから約10分となっています。この島は本土と橋で結ばれていますので。
ちなみにこの「鹿久居島」(かくいじま)ですが、『自然とロマンあふれる岡山県最大の島』と銘打って、岡山県が観光誘致に力を入れている島です。
「野生鹿が生息」していて、「島全体で良好な自然環境が保たれている」、そうです(岡山県HPより)。
しかも、「古代の生活体験ができる、古代体験の郷まほろば」がみどころ、だそうです(岡山県HPより)。
もしアレグランサ島へ行くことが今は難しい方は、まずは「鹿久居島」(かくいじま)へ行かれてみてはいかがでしょうか?
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