「機動戦士ガンダム 水星の魔女」裏のウラまで見たくないかい?

チュチュは「令和のカミーユ」!比較検証から類似点と相違点を紹介!ニカはファに?

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「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のチュチュが強烈な右ストレートに新規ファンは驚き、ガンダムファンはカミーユを思い出したとか。カミーユルートだと「精神崩壊」エンドですがニカ姉がファの役割をすれば助かるかもしれませんね。

ちなみに、カミーユ・ビダンはリアルタイムでは人気はほとんど無く、クワトロ・バジーナ(グラサンかけたシャア)の方が人気がありました(エンドロールもシャアが最初という)。そんな不遇の主人公に今こそスポットライトを!

目次

チュチュは「令和のカミーユ」

チュチュが「令和のカミーユ」と言われることの発端は、第4話「みえない地雷」の後半での話です。

例のイジワル女学生二人が、今度はスレッタのデミトレーナーに「遅効性スプレー」を吹き付けて実習の邪魔をします。

それを見て、ケタケタ笑う二人に怒りを覚えたチュチュはデミトレーナーを降りて、二人のところへ行き、

一人目はいきない右ストレートでノックダウン

を奪い、もう一人とももみ合いになります。

止めに入ったスレッタがやられてるスキをついて、

二人目もグーパンチで吹っ飛ばす

という快挙(暴挙?)に出ました。

この行為が、「機動戦士Zガンダム」でカミーユ・ビダンがジェリド・メサをストレートで殴り飛ばしたシーンを彷彿させたとして、

「令和のカミーユ」

と呼ばれるきっかけになりました。

しかし、はたして、チュチュはカミーユと同じと言えるのでしょうか?

カミーユ・ビダンとは?

カミーユ・ビダンは、サイド7(グリーン・ノア)のハイスクールに通う17歳の高校生です。

ルックスは良く、中世的な顔立ちですが、名前の「カミーユ」が女性の名前ということに極度のコンプレックスを抱いています。

「男らしく」をモットーに空手部に所属し、ホモアビス(小型飛行機)をしたり、ジュニア・モビルスーツでは大会優勝するほどの実力の持ち主です。

アングラ雑誌を読み、元ホワイトベースの艦長ブライト・ノアのファンでもあります。

父親はフランクリン・ビダン大尉で連邦軍の技術士官です。開発したモビルスーツは「ガンダムMkーⅡ」で、新型モビルスーツの開発も計画していました(一説では「ガンダムMk-Ⅲ」とか)。ちなみに愛人マルガリータと不倫中。

母親はヒルダ・ビダン技術士官で、モビルスーツの材料研究を専門としています。夫の不倫を知りながら仕事が面白くて気づかないふりをしています。

こんな両親に、カミーユは不満を抱いているのも彼の歪んだ性格の一旦と言われています。

宇宙港で軍人を殴る

テンプテーション(旅客用小型シャトル)のキャプテンという弊職に追いやられていたブライト・ノアがサイド7に入港してきました。

空手部の主将には病欠とウソを言いますが、バレて殴られます。しかし、気にせず学校を出ていきます。

カミーユは握手やサインをもらう為に、宇宙港へと向かいます。

幼馴染のファ・ユイリィも一緒に来ます(これが悲劇への伏線)。

宇宙港についたカミーユはゲート近くにいるティターンズの将校に気づきますが、無視します。

その後ろから、ファが「カミーユ、カミーユ」と何度も大きな声で呼びます(これが悲劇を誘発)。

この声を聞いた、ティターンズの将校の一人、ジェリド・メサ中尉は、

「女の名前なのに、なんだ男か・・・」

とつぶやきました。

まあ、一般的な意見でそれほど軽蔑したわけでは無かったのですが、これがカミーユの耳に届きます。

そしてカミーユは一直線にジェリドの方へ向かいます。

周りの将校も「ジェリドのファンか?」ぐらいのかんじで楽しくしていると・・・

カミーユは有無を言わさず左ストレート

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でジェリドをぶっ飛ばします。

そして、他の将校も二人殴り飛ばします

駆けつけた警備兵に抑えられて、地面にひれ伏せられます。

最後は、ジェリドが動けないカミーユの眉間を

靴の先で蹴るという非人道的なリベンジ

で終わります。

取調室の後

ティターンズの軍人を殴るという異常行動に、

「反地球連邦の一員か」

という嫌疑がかけられました(まあ、普通そう思いますよね)。

まさか、「名前バカにされたからカッとなって殴った」なんて誰も思いませんし。

で、MPが厳しく取調していましたが、親が軍関係者の為、釈放になります。

そこで、ガンダムMk-Ⅱの飛行実験中に建物に墜落という「アスティカシア高等専門学園の学生」ですらしそうにない失敗を、エリート軍人のジェリドがやります。

で、そのガンダムMk-Ⅱにちゃっかり乗ったカミーユは自分を尋問したMPを見つけて・・・

モビルスーツで追いかける(踏むふりをする)
バルカンで威嚇射撃をする(下手したら・・・)

という常軌を逸脱した行動に出ます。

・・・おわかりでしょうか、なぜチュチュが「常識人」と言われるかを。

まあ、時代が違うといえばそうですが、80年代は殴るのはそれほど珍しくない行動だったので(体罰やケンカは普通)、令和の時代のチュチュの行動はビックリしたことだと思います。

二人の違い

カミーユは、

「自分の名前をバカにされたから殴る」
「自分が悪い事をして尋問されたことを恨み、バルカンで撃つ」

という、すべて自分がイラっとしたのが理由です。

チュチュは、

「スペーシアンのアーシアンへの差別的行動(遅効性スプレー)」
「スレッタのも同様の差別的行動(遅効性スプレー)」

という、もっと大きなレベルへの怒りから拳をあげています(軽い理由ではない)。

この違いは大きく、昔の子供の方が実はキレやすかったのでは?と思わせた内容ですね。

チュチュの今後は?ニカ姉がファに!

ちなみにカミーユはその感受性の高さやニュータイプ能力の高さ(アムロ以上)の為、最後は「精神崩壊」をおこします。

シロッコが道連れにしたのもありますが、彼の繊細な(キレやすい)心が悲劇を招きました。

その後、「機動戦士ガンダムZZ」では記憶が無い、穏やかなカミーユがちょいちょい登場します。

ファの献身的な介護により、最後は普通に走れるくらいまで回復しました。

「水星の魔女」において、ニカ姉こそが、ファの役割を果たせます。

チュチュは「拳を振るった」理由こそカミーユより大人ですが、やはりあの感情高ぶる性格は「精神崩壊」の危険性を持っています。

トリガーは、「大事な地球の仲間たち」を失うことではないでしょうか?

助けられなかった自分を、攻めることでしょう。

しかし、ニカ姉は「器の大きな人」ですので、そんなチュチュの心を支えてくれるのではないでしょうか?

第1話から最新話までの総まとめはこちら。

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