【推しの子】の「今ガチ」連載中は炎上しなかったのですが、アニメ化された第6話がテラスハウスの木村花さんをオマージュしていると疑問の声が出ていますが真相は?実際の原作との時系列を比較を紹介します。また打ち切りのウワサの真相も調査。
【推しの子】と「テラスハウス」は似ている?
先ずは【推しの子】の第6話と「テラスハウス」が似ていると言われているようですので、内容をご紹介致します。
【推しの子】の第6話
【推しの子】の第6話(その前後)は原作マンガ第2巻20話から第4巻31話に掲載されている、
恋愛リアリティーショー「今からガチ恋♡始めます」(通称:今ガチ)
の一番大変な場面です。
「今ガチ」では、様々な職業(俳優、女優、モデル、YouTuberなど)の高校生(一部、年齢サバ読みあり)が番組内で交流していき、中には恋愛関係にまで発展するという、正に恋愛リアリティーショーです。
今回の出演者は・・・
鷲見ゆき(ファッションモデル)
森本ケンゴ(バンドマン)・高校3年生
黒川あかね(劇団女優)
熊野ノブユキ(ダンサー)・高校2年生
MEMちょ(YouTuber・インフルエンサー)・公表18歳(本当は25歳)
星野アクア(一応俳優)
主人公の星野アクアは、台本と演出がバンバンあるヤラセ的なものと思っていましたが、実際は・・・
台本無し
演出無し(一応)
但し、編集アリ
という本当にリアルなものでした。
天才女優として実力は評価されているものの、今一つ知名度が高くない黒川あかねはこの番組で有名になろうと頑張ります。
「今ガチ」の放送がある程度進んでくると、鷲見ゆきと森本ケンゴの間にいい雰囲気が流れます。
そうなると、番組の話題は、この二人の恋の行く末は?となり、おのずと二人がテレビに映る時間が長くなっていきました。
この6人は放送中はライバルっぽくしていましたが、実際は仲良くプライベートでも全員で食事に行くぐらい仲が良かったのです。
しかし、この状況に激怒する人物がいました。
他ならぬ、黒川あかねが所属する事務所の社長でした。
社長は、黒川あかねを「今ガチ」に出演させてやったのに、ほとんど映っていないと本人では無く、彼女のマネージャーに怒鳴りちらしました。
黒川あかねはそれを部屋の外で偶然聞いてしまいます。
マネージャーは優しい男性で、黒川あかねが頑張っていることを知っているので無理をしないように言いますが、本人はなんとか
と頑張ります。
そこで考え出したのが、
「今ガチ」のメインになった二人に絡む
という方法でした。
こうすれば、自分も恋のライバルとしてテレビに映るからです。
そして、黒川あかねは森本ケンゴと仲よく話して気を引きます(あくまでテレビに映る為)。
そこを鷲見ゆきが森本ケンゴを連れ出そうとします。
焦った黒川あかねはそれを止めようとして、爪が鷲見ゆきの頬をかすめ、軽くとはいえ出血します。
鷲見ゆきは人間が出来た人物で、すかさず黒川あかねに悪意が無い事を口に出させて、そして抱きしめ、問題にならないようにしました。
しかし、放送されたのは黒川あかねが鷲見ゆきの頬を傷つけて出血したところまででした(もちろん意図的に)。
皮肉にも文字通り、爪痕を残してしまったのです・・・。
こうすることで、黒川あかねを悪役に仕立て上げ、番組を盛り上げるコマとして使ったのです。
これが、台本や演出は無いリアルだが、編集で良くも悪くも番組側の思い通りにできることを表していました。
そうなると、ネットでは黒川あかねを叩くコメントがあふれ、炎上しました。
更に、それに対して謝罪したことで、やっぱり悪者だったと決めつけられ大炎上しました。
「エゴサ」(エゴリサーチ、自分の事をネットで調べること)をした為、生真面目な黒川あかねは段々自分自身を精神的に追い詰めていきます。
一方、星野アクアは高校生ですが、転生前は医者だったということもあり、黒川あかねが精神的にマズイと気づいていました。
そして、冷淡な彼にしては珍しく、黒川あかねを探し周り、偶然にも、
突発的に歩道橋から飛び降りようとしていた
彼女を間一髪で抱きしめて自殺を防ぎました。
「テラスハウス」コスチューム事件
前述した【推しの子】第6話を中心として原作マンガ第3巻が、「テラスハウス」のコスチューム事件に似ていると言われています。
「テラスハウス」では、「今ガチ」同様、台本はありませんが、演出はバンバンあったそうです(もちろん意図的な編集も)。
「テラスハウス」では演出家の指示で無理やり、木村花さんと小林快さんがカップルにさせられました。
そんなある日、木村花さんは女子プロレスラーなので、大事なコスチュームを洗濯機に入れたまま忘れてしまったそうです。
小林快さんはちょっとおっとりした感じもあり、中を確かめずに自分の服を入れ、洗濯と乾燥をしてしまいました。
結果、コスチュームは着れなくなってしまいましたが、小林快さんの失敗に対して木村花さんは激怒し、数々の暴言を吐きました。
そして、立ち去る際に、小林快さんの帽子をはたき落として去っていきました。
小林快さんはこの後直ぐに、番組を卒業したので、木村花さんが追い出したような形に見られました。
これにネット上では、いくら何でもやり過ぎじゃないかと木村花さんを誹謗中傷するコメントが溢れ、大炎上してしまいました。
その後、精神的に追い詰められた木村花さんは
自宅マンションで硫化水素を発生させ
自らの命を絶たれるという悲劇を迎えました。
しかし、実は木村花さんと小林快さんは番組上はウソのカップルでケンカ別れしましたが、プライベートではその後も連絡し合うほど仲の良い友達だったそうです。
また、帽子をはたき落としたのも、演出家から顔を叩くよう指示が出ていたのを、プロレスラーがそれをしてはシャレにならないので、折衷案として仕方なく帽子をはたき落としたそうです。
類似点・相違点
【推しの子】と「テラスハウス」の類似点んと相違点をあらためてまとめてみました。
類似点は・・・
恋愛リアリティーショーで台本は無い
番組内の行為でネットで炎上し、精神的に追い詰められる自ら命を絶つ
番組は意図的な編集で、特定の出演者を悪者に仕立てあげた
相違点は・・・
突発的に歩道橋から飛び降りようとした : 遺書を書いて自宅で硫化水素で自殺
過度な演出があるかないか
誰と誰がカップルかの指示があるかないか
出演者が一緒に食事会行ったりするほど仲がいいかどうか
【推しの子】はマンガでフィクションですし、「テラスハウス」は実際に起きたことなので、完全に似ているとは言えませんが、似ている点もありますよね?
ただ、【推しの子】を見ていて、「テラスハウス」や他の恋愛バラエティーの特定のシーンを思い出すことはありませんでした。
感じたのは、【推しの子】がもっと早く世の中に出回っていれば、木村花さんや他の出演者への誹謗中傷は減らせていたのではないかと思ったぐらいです。
【推しの子】と「テラスハウス」の時系列を紹介
では、実際に【推しの子】と「テラスハウス」の構想・原作・アニメ放送などを時系列で紹介してきます。
世間一般の人は今回騒いだことから分かるように・・・
2020年5月23日:「テラスハウス」出演者・木村花さん自ら命を絶つ
2023年5月17日:【推しの子】アニメ第6話放送
を比較してしまうことで、よりにもよってこのタイミングでとなってしますのも分かる気がします。
ただ実際は、3年前にも一部で物議も醸し出したようですし、作者のコメントもあります。
【推しの子】第3章は「テラスハウス」のオマージュ?
【推しの子】第3章・恋愛リアリティーショー「今ガチ」は「テラスハウス」のオマージュなのでしょうか?
実は、原作者の赤坂アカ先生は、
連載前から描くと決めていた
同じ時期に似たようなことが起きたのは完全にアクシデントだった
と
「テラスハウス」のコスチューム事件とは一切関係ない
ことを明言されています。
確かに事件が起きたのは2020年3月で、ネームなどの構想は2020年1月よりも前に出来上がっていたようですしね。
ちなみに第3章の構想の元ネタになったのは・・・
世界各国の恋愛リアリティーショー
とされていて、既に出演者の約50名が自ら命を絶っているそうです。
作者は木村花さんの件を書いたのではなく、それ以前からあった誹謗中傷で被害にあった出演者のことを回顧しつつ、これ以上こういった悲劇を繰り返さないことを提示していたと思われます。
【推しの子】が「テラスハウス」のコスチューム事件よりも前に世に出ていれば、あるいは世間の状況も変わっていたのでしょうか?
【推しの子】炎上して打ち切り?
【推しの子】が「テラスハウス」のコスチューム事件をオマージュしていると誤解され、双方の意見が対立し炎上していますよね。
それにより、アニメ【推しの子】の打ち切りがウワサされていました。
今のところ、第7話は放送されたので、放送自粛等は無かったのですが、どうなのでしょうか?
【推しの子】自体は別に恋愛リアリティーショーがメインのマンガでは無いので、第4章以降はまた違う話になりますし、このまま放送されるのではないでしょうか?
残念な点は、【推しの子】を全く知らない遺族に、第6話の一部分だけを切り取って、
まるで木村花さんを描いたかのように印象捜査した情報
を与えて、無関係な方々を争わせたことではないでしょうか?