「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第7話でミオリネが株式会社ガンダムを設立しましたが、その背後にはプロスペラがいましたよね?彼女が考えている21年前の「ヴァナディースの悲劇」への復讐とは?
プロスペラの復讐とは?
プロスペラ・マーキュリー、こと、エレノア・サマヤは21年前の「ヴァナディースの悲劇」で、
カルド・ナボ博士(自分の命を救ってくれた恩師)
ナディム・サマヤ(夫)
ヴァナディース機関の仲間達
と多くの人たちを失いました。
また、娘であるエリクト・サマヤにも4歳にして「人殺し」の経験をさせてしまう結果となり、
決して忘れることのできない悲劇
として復讐を考えています。
そしてその復讐とは・・・
ヴァナディース機関の襲撃命令を指揮したデリングを倒すこと
だと思いますよね?
ところが、何度もデリングを亡き者にするチャンスがありながらもそれをしません。
そして、娘のスレッタをアスティカシア学園に送り込み、デリングの娘であるミオリネの花婿候補に選ばれるという事態を作ります。
しかも、それを喜んでいる様子で、プロスペラはミオリネに対して姑攻撃をします。
更には、彼女に「株式会社ガンダム」設立の後押しをするように叱咤激励をします。
株式会社ガンダムはプロスペラの復讐の為?
ミオリネが「株式会社ガンダム」を設立したのは、とっさにスレッタを守る為でしたよね?
しかし、プロスペラがそのアイデアのきっかけを与えていたのは間違いないでしょう。
つまり、「株式会社ガンダム」はプロスペラにとっても願ったり叶ったりだったのではないでしょうか。
つまりは、「株式会社ガンダム」の設立は、プロスペラの復讐の為の次の一手だったと言えます。
ちなみに劇中では、(実はミオリネが可愛くてしかたがないツンデレ親父の)デリングは3%の出資をしました。
3%というのは経営に口出せる率ではないので、デリングは
ミオリネたん、信用は貸したが、口は出さないからね
という父親としての優しさが感じられました。
その後、あっと言う間に出資枠が埋まったので、誰が何%出資したかは不明です。
もちろん、匿名性を売りにしているので分かりませんが。
ただ、プロスペラはもしかしたら、経営権に口出せるだけの出資をしていたかもしれません。
プロスペラはスレッタに優しく接する母親ですが、
ですからね。
株式会社ガンダムがもたらす結果は?
「株式会社ガンダム」はシン・セー開発公社とペイル社のガンダム開発部門を吸収して設立されました。
つまりは、すべてのガンダムに関する情報・技術は「株式会社ガンダム」が独占したことになります。
これにより、「株式会社ガンダム」は出資者に利益をもたらす為に、売上を伸ばしていく必要がありますが、
モビルスーツ市場をガンダムで席巻する
ことが可能となりました。
ベネリットグループのモビルスーツシェアが減っているとはいえ、今だ業界最大手のモビルスーツ製造業であり、その主力商品であるモビルスーツにガンダムは勝っています。
つまり、他のモビルスーツより性能が「段違」(ダンチ)なのです!
となると、モビルスーツを購入している組織はこの先、
ガンダムしか運用しなくなる
事態になることでしょう。
そうなれば、「株式会社ガンダム」は儲かって仕方がない状態になります。
そして、地球圏やその他のエリアのモビルスーツがすべてガンダムになった時こそ、
プロスペラの復讐の時
です。
どういうことかと言いますと、プロスペラは
ガンダムに内蔵しているブラックボックス化された装置
を起動させることで、すべてのモビルスーツの兵器としての運用ができなくすることができます。
これは、プロスペラが復讐を抱いている相手がデリングでは無く、
ヴァナディース機関の裏切り者達
だからです。
カルド・ナボ博士の意思は、
でした。
しかし、ヴァナディース機関の中には、研究開発費の為とはいえ、
カルド・ナボ博士の意思に反する者たちがいました。
そして、こういった者たちのせいで、GUND技術すべてが「魔女の技術」として忌み嫌われ、ガンダムと一緒に封印されました。
プロスペラはカルド・ナボ博士の意思を継ぐ為に、娘であるスレッタや多くの人を巻き込んでいるのです。
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