新旧機動戦士ガンダムファンが熱狂しているジークアクスでシャリア・ブル(階級は中佐)がイケオジ風の髪型や落ち着いた雰囲気から大人気になっています(ファーストガンダムではアムロに撃墜され死亡)。そんな彼の真の目的をネタバレ紹介します。
シャリア・ブルとは?
我々のようなガンダムオタク45年となると、どうしてもファーストガンダムのシャリア・ブルを思い出しますよね?
機動戦士ガンダムでは第39話「ニュータイプ・シャリア・ブル」に登場しました。
非常に高いニュータイプ要素と、落ち着いた性格から
をされていました。
しかし、ニュータイプとして異常な能力に目覚めていたアムロ・レイの前に撃墜され、あっけなく舞台から消えることになります。
シャリア・ブル死亡は大人の事情
シャリア・ブルがその高い能力であり、シャア・アズナブルからも一目置かれていたにもかかわらず、あっさりと死亡してしまったのはなぜでしょうか?
劇中では、ギレン総帥に目をかけてもらいつつ、キシリア閣下のニュータイプ部隊に送り込まれるという
というはざまで精神的に苦労し、うまく立ち回れないことからあえなく撃墜されたとも言えます。
更に、本当の意味での大人の事情ですが、
機動戦士ガンダム、視聴率不振で打ち切り
という笑えない事情もありました。
機動戦士ガンダムは放送当初、ターゲット層の子供(スポンサーのクローバーにとってのお客)から人気を得られませんでした。
その為、4クール・52話の予定が、3クールとちょっとの43話という中途半端な形になりました。
つまり、最後の1クールは4話で処理するということに!
その結果、シャリア・ブルのような優秀なニュータイプに残られると、アムロ対シャアの時間が足りなくなるので
という悲劇にみまわれました。
しかも、再放送で人気が出た為、映画3部作になった際も、
という製作者サイドの判断から出番すらもらえませんでした。
打ち切りの結果、生き残ることができたホワイトベースのクルーやシャアなどは
という機会がもらえたのですが、戦死してしまったシャリア・ブルはどうしようもなかったのです。
作中でも、製作サイドでも、不運に見舞われた男シャリア・ブルだからこそ、ジークアクスでは優遇されているのかもしれませんね。
パプテマス・シロッコとの関係は?
シャリア・ブルといえば、「木星帰りの男」という代名詞が有名ですよね?
「木星帰りの男」が意味するのは?
木星というのは、宇宙世紀においては非常に重要で、
を採取する場所として、地球圏から片道2年(往復で4年)もかけて移送しています。
ヘリウム3が無いとモビルスーツの核融合エンジンが作動しないので、必要不可欠な資源です。
この事業を扱うのは、
木星船団公社(木星エネルギー船団)
という独立NGOです(コロニー公社や宇宙引越公社と並んで、地球圏最大級)。
この公社に属し、非常に危険な任務を達成した結果、
といった現象が多く、その優秀さも踏まえて
木星帰りの男
と呼ばれるのです。
この名誉ある名称で呼ばれたことがあるのが、船団のリーダーをしていたシャリア・ブルとパプテマス・シロッコでした。
パプテマス・シロッコはジークアクスに登場?
バスク・オムやゲーツ・キャパが登場したことから、シャリア・ブルと同じ「木星帰りの男」である
パプテマス・シロッコも登場か?
と期待されていました。
しかし、製作者サイドはハッキリと
登場予定はありません
と否定しています。
それを裏付ける話としては、第7話で登場した、可変モビルスーツであるハンブラビの開発に関して、
となっていました。
確かに形式番号も
RX-139ではなくORX-139
に変更されていましたよね。
最初のOはオーガスタ研究所の略なので、これでパプテマス・シロッコが設計していないことになりました。
機動戦士Zガンダムでは、パプテマス・シロッコが設計していたので、これで登場は無いと証明されましたね。
キケロガ(ブラウブロ)が変形モビルアーマーの理由とは?
ブラウブロ、改め、キケロガが登場しました。
シャリア・ブルの愛機であるキケロガのオールレンジ攻撃は流石としかいいようがないものでした。
しかし、一番驚いたのは
キケロガがモビルスーツに変形だと!?
ではないでしょうか?
なんだかターンエーのモビルスーツのようなひょろっとした体形でしたが、がっちりとジークアクスを受け止めていました。
モビルスーツが変形する理由
モビルスーツが変形する理由ですが、機動戦士ガンダムの世界観の中では
など最もらしい理由が語られています。
実は、モビルスーツが変形する裏の事情ですが・・・
超時空要塞マクロスの影響
というのが本当の答えです。
超時空要塞マクロスに登場するバトロイドバルキリーが当時は流行していました。
機動戦士ガンダムの続編である機動戦士Zガンダムを製作するにあたり、
今流行りの可変式をガンダムにも取り入れたい!
という思いからモビルスーツも変形するようになったのです。
キケロガが変形する点から見えるものとは?
本来、キケロガはあの状態である意味完成していました。
可変モビルスーツで一日の長があったのは、ティターンズでしたが、ジークアクスでは存在しませんので、地球連邦軍の特殊機関となりますよね。
つまり、ジオン公国は戦後の地球連邦軍から
可変モビルスーツのデータを入手している
ということがわかります。
戦勝国であるジオン公国なら当然と思われるかもしれませんが、これはシャリア・ブルが主導しているのではと推測されます。
その理由が、
自分の愛機を無理やり可変モビルスーツ(逆の可変モビルアーマーか)
にしているからです。
シャリア・ブルはファーストでは政治的立ち回りが下手(木星にいて浮世離れしていた)でしたが、シャアと早い段階で交流し、かなりの切れ者になっています。
シャリア・ブルとしては、今後の計画の為にも
地球連邦軍とも内密に蜜月関係を作っておく必要がある
と考えているのではないでしょうか?
では、今後の計画とはいったい何なのでしょうか?
シャリア・ブルの真の目的とは?
シャリア・ブルの真の目的ですが、
という趣旨の発言をしていましたよね。
これは、どちらかが生き残るとジオン公国内が混乱してしまい、戦争になるからです。
二人が対立している今の方が良くないのでは?
と思い方もいるかもしれませんが、片方が倒れれば確実にその機会を狙う者もいるのです。
それが、
地球連邦特殊部隊を率いるバスク・オム
です。
地球連邦は今でも強者
ジオンが勝って、連邦が負けたという逆転現象から、連邦には力が無いと思いがちかもしれません。
しかし、1年戦争の時、
とも言われていました。
ジオンの勝利でそのバランスが崩れたとしても、
ジオンと地球連邦のバランスは良くて同じか、今でも地球連邦の方が上
と考えるのが妥当ではないでしょうか?
しかし、カリスマ的なギレン総帥と智謀なキシリア閣下が一応手を組んでいる状態であれば、
ジオン公国侮りがたし
と思えるでしょう。
実際、ファーストガンダムのア・バオア・クー戦役では、地球連邦軍が苦戦していた時に
が決行され、その一瞬の混乱の隙に地球連邦軍が勝利する結果となりました。
あれだけ仲が悪くても、優秀な二人が協力していると違うものです。
でも、逆にその二人を同時に消してしまった場合、指導者不在のジオン公国は一体どうなるのでしょうか?
ネオ・ジオン構想
シャリア・ブルが考えているのはまさに、真の
ネオ・ジオンの建国
ではないでしょうか?
ギレン派もキシリア派も両方とも取り込んで、一気にジオン公国をネオ・ジオンにしてしまうことで、
内部対立を起こさず強固なまま体制を変える
ことを考えていると思います。
そして、それはシャリア・ブル自身が総帥になるのではなく、
シャア・アズナブルの帰還
の為に準備していると思われます。
この計画を実現する為に必要なものは何でしょうか?
真ニュータイプ部隊の設立
シャリア・ブルが構想しているのは、
真ニュータイプ部隊
の設立です。
これは単純に
ではなく、パイロットとしても優秀だが、
を探して集めることです。
その理由が、第7話で、シャリア・ブルがキケロガの変形機構をさらしてでも助けたアマテ・ユズリハ(マチュ)でした。
そして、現在はソドンの独房室に閉じ込めれれていますよね。
この独房室はファーストガンダムでアムロ・レイが閉じ込めれれた反省房ですね。
このことから、
マチュは真ニュータイプ部隊のメンバーになる
ことは既定路線ではないでしょうか?
そしてその能力試験が、
ジークアクスのオメガ・サイコミュを稼働させれるかどうか?
だったと考えれば、この流れにも納得ですよね。
まとめ
シャリア・ブルが目指しているのは、
シャア・アズナブルを総帥に迎えたネオ・ジオンの建国
であり、その目的の為には
真ニュータイプ部隊でのギレン総帥とキシリア閣下を同時に消す
ことで、この部隊の為に
マチュを連れ去った
と推測することができますが、みなさんはどう思われますか?