5月8日「ドリフに大挑戦スペシャル」が放送され、視聴率は7%と惨敗。これにショックを受けたのか引き金になったのか、3日後に悲劇が。5月11日の午前0時頃、ダチョウ俱楽部の上島竜兵さん(61)が自宅で首を吊っているのを妻の広川ひかるさんが発見されました。病院へ搬送されましたが亡くなられました。
なぜ、上島さんは自殺されてしまったでしょうか?
志村けんさんを失った影響ははかりしれなかった・・・
上島さんにとっての志村けんさんはただの芸能界の先輩ではありません。コントの師匠でもあり、仕事を定期的にくれる大恩人であり、私生活では悩みを相談できる方でした。
上島さんにとって人生のかけがえのない方が、2020年3月29日に新型コロナに感染し亡くなられました。
感染対策で葬儀も開けず、上島さんにとってはなんともやるせない気持ちだったでしょう・・・。
昨今の風潮(コロナ禍対策やリアクション芸への批判)
それでも志村さんの分も頑張るんだという気持ちも強かったはずです!
しかし、あれから2年の間に多くの逆風が吹き荒れました。
- コロナ禍による感染対策(キス芸ができない、熱湯風呂の使いまわしができない、ソーシャルディスタンスで突っ込めない)
- リアクション芸が事実上テレビではNGに(人が痛がる様子をテレビで流すのは倫理的にダメだという風潮)
- コロナ禍での仕事の減少(テレビや舞台の仕事が減った)
志村さんを奪ったのもコロナなら、上島さんの活躍の場を奪ったのもコロナ!そして、そのコロナ禍は今だに感染者が減らないという状況・・・。
更には、上島さんの代名詞でもある「リアクション芸」が事実上の封印せざるを得ない風潮になってきました。
上島さんや出川さんはプロの芸人なので、その痛がる様も芸風であるから認めるべきものだったのに、世間はそれらを一括りにして「ダメ」としてしまいました。
役者の方が映画やドラマで負傷して痛がっても許されるのに、バラエティー番組ではダメということに上島さんも憤りを感じていたことでしょう。
「ドリフに大挑戦スペシャル」視聴率7%!
5月8日に放送された「ドリフに大挑戦スペシャル」(フジテレビ)の視聴率がなんとわずか7%で、同時間帯の「エンタの神様 大爆笑の最強ネタ大大連発SP」(日本テレビ)の8.7%に敗北しました。
最近はテレビの視聴率が高くないとはいえこれは上島さんにとって非常にショックだったでしょう。
昨年、2021年9月26日放送された「ドリフに大挑戦スペシャル」は9.4%と大健闘したのに比べると2%以上もダウンしています。
上島さんにとってドリフは志村けんさんの面影を感じれる存在であり、それが徐々に薄れてきていると感じたとしたら・・・。気持ちが一気になえてしまったのではないでしょうか?
志村さんの分まで頑張ると息巻いていたはずですが、それを果たせなかったと責任を感じていたとしたら自らの命で志村さんに謝罪しないといけないと思ってしまったかもしれません。
自殺の原因は複合的要素!
上島さんが自ら首を吊って自殺した原因は、前述した3つの要素がすべて絡んできていると思います。
- 志村さんがいない喪失感が2年間で更に膨らんだ
- 自分の芸が禁止される世界に未来を感じられなかった
- ドリフの視聴率が惨敗だった(自分のせいだと自分を責めた)
上島さんは根が真面目な方ですから、この3つの要素が絡んだ時に「志村さん、すみません・・・、そっち行ってもいいっすか?」と自問自答してしまい、突発的に行動をしてしまったと推測されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「上島竜兵(ダチョウ俱楽部)自殺理由は3要素の複合!師匠志村けん、昨今の風潮、ドリフSP惨敗!」をご紹介させて頂きました。
自殺へ至る精神状態の過程は1つではありません。長期的に募るダメージ(志村さんがいない2年間)、未来が見えない(「リアクション芸」が禁止)、突発的な事件が引き金(3日前のドリフSPが視聴率で惨敗)のように複合的要素で自殺を考え行動に移してしまいます。
もし、志村さんがいたら、今回の惨敗も「オメーのせいじゃねえよ、おもろかったよ」と言ってもらえたし、未来の展望にしても「オメー、体張る以外もイケてるぜ!役者もいい感じだし、クヨクヨすんなよ!」と励ましてもらえたでしょう。
やはり、志村さんがいないことが一番の原因であることは否定できませんね・・・。