村上春樹氏の原作舞台「ねじまき鳥クロニクル」の終演後トークの場で俳優の成河(ソンハ)さんが発言された内容が不適切であったと観客から苦情が殺到し、謝罪する事態になりました。一体、何と言ったのかご紹介致します。
成河(ソンハ)の不適切発言の内容
俳優の成河(ソンハ)さんは、2023年11月14日に出演されていた村上春樹氏の原作舞台「ねじまき鳥クロニクル」が終了した後、アフタートークに登場された際にある発言をされました。
ご本人は興奮されていたこともあってか、
「友達割チケットを利用して友人を観劇に連れてきてほしい！」
と観客席の方々に今日の興奮を分かち合ってもらいたい気持ちを伝えられました。
ただ、その際に、
「○○膜を破る音をみんなで聴きましょう」
と「ねじまき鳥クロニクル」とも絡めた発言をしたことで炎上する結果となりました。
○○については、後述する発言の背景から推測して下さい。
成河(ソンハ)の不適切発言の背景とは？
俳優の成河(ソンハ)さんに報道されているような女性を蔑視するような意図があったかどうかは不明ですが、この発言を聞いた女性は不適切だったと感じられたようです。
俳優の成河(ソンハ)さんがこの発言に至った経緯ですが、本人の言葉では無いのですが、元々の意図としては
とても感動的な舞台を初体験されたお客様に、その友達にも同じ感動を分かち合ってもらいたい
というのがあったと推測されているようです。
つまり、
のように、新造船が初めて大海原へ出航するようなドキドキ感を体験してもらいたいという意図があったと思われます。
ただ、村上春樹氏の「ねじまき鳥クロニクル」は女性の性被害の要素が含まれている為、
「○○膜を破る音を聴きましょう」
というニュアンスが、
お友達と一緒に女性の性被害を観ましょう
という風に伝わったことで、観客に不快な感情を抱かせる結果になりました。
また、○○膜という言葉自体が、あまり公に使うべき言葉では無い上、それを破る音というのはフリートークで使うには強烈過ぎたことは否めませんよね。
成河(ソンハ)の不適切発言は村上春樹作品に傾倒し過ぎた？
俳優の成河(ソンハ)さんが、今回のような不適切発言に至った理由の一つとして村上春樹氏の作品に傾倒し過ぎたからでは無いかという一部ファンの声もあるようです。
今回しようしたワードセンスは全く受け入れることはできませんが、「ねじまき鳥クロニクル」の時代背景も一つの要因では無いかと考察してみました。
「ねじまき鳥クロニクル」の原作が発売されたのは、
と今から約30年前のことでした。
当時はまだ、「処女」という単語自体にはそれほど敏感ではありませんでした。
それでも、「○○膜を破る音」というのは流石に日常会話では使えないレベルでしたが。
また、作品の中の時代は
と言われていて、更にこういったワードへの抵抗も低く、女性を軽んじる発言も今以上に使用されていたようです。
村上春樹氏は別に女性蔑視というわけでは無いのですが、作品と特性上や時代が古いこともあり、現代では受けいれ難い表現を使用されている傾向はあるようです。
もちろん作品として、舞台上でそういった表現を使用するのは観客も理解した上で来られているのですが、舞台以外でのフリートークで同じような表現を使うことは観客としてもショックだったと思われます。
俳優の成河(ソンハ)さんの発言は不適切であり擁護できるものでは無く、本人も謝罪しているので間違った表現であったと言えますよね。
ただ、本人も舞台が終って気持ち的には作品中の世界観にとらわれていた状態だったため、今回のような発言に至ったのでは無いかと一部のファンで言われている点も納得はできませんが、失言してしまった経緯なのかもしれませんね。
